回答(乳幼児)

習慣・しつけ・育児

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Q1. 子どものしつけ

3歳になる我が子はご飯や歯みがき,お風呂の時などに「イヤだ,イヤだ」と大騒ぎの毎日です。 大声で泣き叫び,そのうち眠ってしまうこともあります。私は娘をしかったりする毎日で疲れてしまいます。

幼児の母親

Answer

自我が芽生え始める3歳ごろは,第1次反抗期といわれ,親からの指示や禁止に抵抗したがる時期です。これは順調な発達の証ですが,基本的な生活習慣を身に付けさせようとする親にとっては,困ったことでしょう。
お子さんを必要以上にしかったりする行為が出てくるのは,親がどこか不安になっている時です。禁止したり,叱ってばかりでは,お子さんの健全な成長にとって決して良いことではありません。
「何かさせなければ」ではなく,「子どもと一緒の時間を持とう」とか,「子どもがすることをもう少し様子を見てみよう」など,気持ちに余裕を持つことで,お子さんとのかかわり方が違ってくるでしょう。そして,できたことはしっかり褒め,たとえうまくいかなくても,辛抱強く見守ることが大切です。
「何もかも完璧に」という考えはせず,あせらず,ゆったりとした子育てをすることが大切です。また,不安を解消するには,家族の方にも子育てに協力してもらうことも必要でしょう。

教育・子育て電話相談員
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Q2. わがままな長男

5歳になる長男は,自分の要求が通らないと,泣きわめいたり物に当たったりし,弟をいじめることもあります。親の育て方の結果で,わがままな子になってしまったのではないかと不安です。

幼児の母親

Answer

まだ5歳の子どもですから,弟のように甘えたいときもあれば,自分の思いを通すために泣いて自己主張するときもあるはずです。また,弟が生まれたことにより,母親の関心が弟に向くようになり,母親にかまってもらえない寂しさを味わっているとも考えられます。
幼児期は,自分中心に物事を考えるので,わがままと思われる行動が目立ちますが,年齢とともに周りのことを考え,少しずつ自分を抑える行動ができるようになります。まず,息子さんの様子をよく見たり,話をよく聞いたりして,何を訴えたいのか,息子さんの心をくみ取ってあげましょう。そして,お兄さんぶりが見られたときは褒めてあげてください。弟への思いやりが少しずつ増えていくと思います。
子どもは,親の願いや期待通りにはなかなか育ちません。それがすべて親の育て方が悪いと考えると,ストレスとなってしまいます。子どもの立場を理解し,子どもを信じ,見守っていくことを心掛けると,イライラすることも減り,子育てに余裕が出てきます。

教育・子育て電話相談員
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Q3. 子育ては心に余裕を

時々参加しているサークルで,息子が他の子と,ささいなことでけんかをしてしまいます。息子をしかり,相手の子や母親に対して謝り,とても気を使ってしまいます。子ども同士のかかわりは大切だと思いつつ,悩んでいます。

幼児の母親

Answer

子どもの心の成長にとっては,仲良く楽しく過ごすだけでなく,対立やけんかを経験することも必要です。まだ言葉だけで自分の要求や気持ちを十分相手に伝えられないうちは,たたいたり泣いたりという形で自分を表現します。互いにたたいたりたたかれたり,泣いたり泣かされたりして,仲良しになる場合も多いのです。多分,お母さんもそのことは分かっているのでしょう。気をつかってしまい,黙って見守ることができないのは,親同士の信頼関係が十分にできていなかったり,一人で育児を背負い込んでしまったりと,心に余裕がない状態にあるからではないでしょうか。
子育て中は,みんな同様に迷い,不安になるものです。せっかくサークルに参加しているのですから,母親同士のコミュニケーションをとり,お互いの信頼関係を築きましょう。そうすれば,他の子も一緒に育てるという感覚をもって,けんかも見守れるような心の余裕がでてくるのではないでしょうか。

教育・子育て電話相談員
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Q4. 言うことを聞かない娘

3歳の娘が最近言うことを聞きません。仲良くしている友だちのお母さんにも「お宅の子が乱暴なので困る。もう少ししつけをしっかりしてね」と言われました。いくらしかっても言うことを聞かないのは,育て方が悪かったのでしょうか。

幼児の母親

Answer

3歳頃の子どもは「第1次反抗期」と言われ,しかっても親の言うことを聞かないとか,ふてくされるといった変化が現れる時期です。また,「自我の芽生え」の時期でもあり,自分は他人とは違う存在であるという気持ちを持ち始め,自分の欲求や意思を通そうとするようになります。そのため,今まで順調に育ってきたはずなのにと,不安に陥る母親が多いものです。
このような子どもの行為は成長する上で大切なことですので,育て方が悪かったのではと悩むことではありません。しかし,例えば「自分さえ良ければいい」とか「ルールを守らない」といった行為には,毅然とした態度で言い聞かせなければなりません。その際,他の人に非難されはしないかという親の思いだけで,娘さんを必要以上にきつくしかって,せっかくの育ちの芽を摘んでしまうことがないように注意しましょう。
そして,娘さんには,どうして友だちに乱暴な行為をするのかを聞いた上で,本当はどのようにすべきかということを,根気強く丁寧に教える習慣を心掛けましょう。上手に褒め,上手にしかり,親のきっぱりとした一貫した態度を示すことで,自然に子どもはルールを覚え,友だちとも仲良く遊べるような社会性も身につくことでしょう。

教育・子育て電話相談員
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Q5. 言葉を覚えるのが遅い息子

1歳9か月の息子は,「ママ,ばあば」など,限られた言葉しか話しません。口にする単語が増えないので心配です。

幼児の母親

Answer

言葉の覚え,つかまり立ちや歩行など,子どもの成長は,一人一人違いがあります。
お子さんは,まだ言葉にならず意味不明であっても,いろいろな形で,意思表示をしていると思います。その声に周りの大人は,十分に応えていきましょう。いくつの単語を覚えたか,ということより,身体の成長や,周囲の人の言葉かけに対する反応などを全体的に見ていくことが大切です。家族が心配な気持ちでいることは,小さいながらもお子さんにも伝わり,不安な気持ちにさせてしまいます。
無理に言葉を覚えさせようとなりがちですが,日常の生活のいろいろな場面で行う,お子さんに対する言葉かけが自然に功を奏する場合もあります。
お子さんの成長の様子を見守るとともに,地域で行われる乳幼児健診の機会や保健センターなどを利用して,専門の先生に相談してみることも,一つの方法です。

教育・子育て電話相談員
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Q6. 後片付けできない

5歳になる子どもは,遊んだ後の片付けができません。また何事にも行動が遅いのでイライラしてしまいます。どのように対処したらよいでしょうか。

幼児の母親

Answer

後片付けをするように言わないとやらない。何度言ってもすぐに片付けない。このような事が度重なると,お母さんにとってストレスのたまることだと思います。このようなとき,つい時間がないと大人が手を出してしまいがちです。
しかし,ご相談の年齢の子どもは,行動のペースがとてもゆっくりです。大人は手際よく行動することができますが子どもはほかのことに気を取られると,すぐにその世界に入ってしまい,つい片付ける時間が遅くなってしまうことを理解してあげてください。
後片付けを習慣化させるためには根気強く見守り,繰り返し教えないと身に付きません。時間がないからといって,子どもの行動を待たず親が先に片付けてしまっていると自分で片付ける気持ちが育ちません。
時々,一緒に片付けをして,気長に習慣づけを行いましょう。きれいに片付けた後の気持ち良さを一緒に体験することはとても大切です。上手に片付けができた時は大いに褒めてあげましょう。子どもは褒められることでやる気を出し,心の成長の機会となります。また,親自身も絶えず意識して整理整頓を心掛け,良いお手本となりましょう。
そもそも子どもは,親の期待通りに行動することばかりではなく,ストレスを感じることも多くなりがちです。特に未就学児の場合には完璧を求めず,できるだけ子どもの自主性に任せ,広い心と余裕を持って笑顔で子どもの成長を見守りましょう。

教育・子育て電話相談員
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Q7. 子どもの訴えにイライラしてしまう

幼稚園に通っている子どもは,幼稚園から帰ってくると「友だちに意地悪された」等,繰り返し訴えてきます。子どもの気持ちを受け止めようと心掛けていますが,度重なるといらだってきてしまいます。どのように対処すればよいでしょうか。

幼児の母親

Answer

毎日お子さんの訴えを聞くことは,お母さんにとってもストレスのたまることだと思います。子どもの気持ちに寄り添って,思いをしっかり受け止めようと心掛けるお母さんの姿勢はとても大切なことです。
例えば「意地悪をされた」と訴えるとき,お子さんはお母さんに対して,「自分の代わりに,先生に相談してほしい」,「悔しかった気持ちを聞いてほしい」,「自分のことを心配してほしい」等,何かを期待しているのではないでしょうか。このような,お子さんの気持ちとしては,自分が安心するためのサインを出しているのです。お母さんの対応としては,お子さんの話を聞くだけでなく,お子さんが安心して生活を送れる安全基地となるよう,お子さんを受容し共感するような「よく我慢したね」,「お友だちに意地悪してはだめだよね」等の言葉をかけ,お友だちと仲良くできるよう励ましてあげましょう。
また,お母さんが一人で抱え込まずに,家族や幼稚園の先生に相談しながら,ゆとりを持ってお子さんに接することが大切です。

教育・子育て電話相談員
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Q8. 孤立しがちな育児

7か月の子どもを育児書やインターネットなどに頼りながら育てています。子どもは元気に育っているのですが,私はふと気がつくと,一日中,子どもと二人きりで過ごしている日が多く,育児が楽しいと思えないこともあります。友人に会うことや実家に行くこともおっくうでつらい毎日です。

幼児の母親

Answer

核家族化や少子化が進む中,あなたのように一人で頑張って育児をされ,つらい思いをしている人は少なくありません。
小さなお子さんがいると家庭に閉じこもりがちになりますが,育児には気分転換をすることも大切です。時には夫や実家の協力を得るなどにより,短い時間でも自分のための時間を作るような工夫をしてみましょう。
また保健所や市町村の保健センターで行っている育児相談や子育てアドバイザーを活用することもできます。第三者に話を聞いてもらったり,アドバイスされることで,現在のつらい気持ちも軽減できるのではないでしょうか。
6~8か月の乳児は,母親との関わりから信頼感や安心感を覚える大事な時期です。ゆったりとした気持ちで,お子さんの成長を楽しみながら,この時期を乗り越えてください。

教育・子育て電話相談員
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Q9. うそをつく

一人っ子の女の子ですが,最近,幼稚園での様子を先生に尋ねると,娘がうそをついていることがよくあるというのです。まだ,子どもが小さいので,これからが心配です。どのようにしたらよいでしょうか。

幼児の母親

Answer

幼児期には簡単にうそをつき,しかっても平気で全く悪びれたところが見られない場合があります。
幼児期のうそは,大人と違い,現実との区別が十分でなく,想像したことがそのまま現実のように考えられ,結果的にうそになる場合が多いのです。このような場合に,親は子どもがうそをついていると解釈して,ひどくしかると,子どもはしかられないために,またうそをつくということをしてしまう傾向にあります。このようなうそは,まず聞き入れ,なぜうそをついているか原因を考えることがよいでしょう。また,幼児期のうそは「希望」がいつの間にか変化して,結果的にうそに結びつく場合も少なくありません。かなえられる「希望」なら,かなえてあげることもよいでしょう。
うそをついてしまうことをあまり大げさにとがめず,安定した態度で子どもを受け入れ,その気持ちを理解するように努めましょう。

教育・子育て電話相談員
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Q10. 子どもの甘えと下の子への嫉妬

4歳になる長男が,近頃,私の側から離れず,甘えることが多くなりました。また,下の子をたたいて泣かせたりします。どのように対処したらよいでしょうか。

幼児の母親

Answer

お子さんは,「お母さんの関心が下のお子さんばかりに向けられている」という不安や嫉妬を感じていると考えられます。お母さんとしては,無意識のうちに下のお子さんに感心が向いてしまいがちですが,上のお子さんも,年齢的にはまだまだお母さんに甘えたい時期です。このような時にしかったりすると欲求不満を助長させ,逆効果になる場合もあります。意識的に会話やスキンシップの時間を取るように心掛け,精神的に安定させることが大切です。
また,上のお子さんが下のお子さんの面倒を見たり,仲良く遊んでいる時には,少々大げさなくらいの感謝と褒め言葉をかけてあげてください。そうすることで,お母さんからの愛情と期待を感じ,兄としての自覚が芽生え,精神的に自立した成長と行動につながると思われます。

教育・子育て電話相談員
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Q11. 要求を強引に主張する子ども

4歳になる子どもは,自分の要求が通らないと寝そべり泣きわめいて自分の要求を強引に主張します。なだめて諭すように話をしますが改善されません。先日も実家の親から「しつけができていない」と言われ悩んでいます。どのように対処したらよいでしょうか。

幼児の母親

Answer

3~4歳ごろの子どもは第1次反抗期の時期にあたり,何かを要求する時に大きな声で泣いて感情を表現する傾向があります。それに対して親が何でも言いなりになって要求をかなえていると,子どもは泣いて感情を表現することで,自分の要求を通す手段を学習してしまいます。
しかし,このような行動は子どもの成長の中ではよく見られることと冷静に受け止め,適切に対応することが大切です。子どもが我慢や分別を身に付けるためには,日頃からの我慢や葛藤などのさまざまな経験が必要です。まず,このような時は根気強く子どもの要求やその理由を聞き,「駄目なことは駄目」という一貫性を持った言動を心掛け,なぜ駄目なのかという理由をその都度きちんと説明するようにしましょう。
理由がはっきりしなければ親に対する不満が子どもの心に残り,かえって反抗やわがままを助長するようになります。話をする時は,子どもと同じ目線の高さで話をすることも大切です。目線を合わせることで子どもの心が安定し,親の考えや気持ちを敏感に感じ取り,我慢をする心が芽生えます。さらに,肩に手を置いたり手を握ったりというスキンシップを取りながら,繰り返し話をすることでお互いに安心して,冷静に話をすることができるようになります。
日頃からお子さんとの会話やスキンシップを心掛け,時には親が我慢する姿を見せることも重要です。親がよい手本を示し,親子の信頼関係を築いていくことが大切だと思われます。

教育・子育て電話相談員
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Q12. 自己主張を始め反抗する子

保育所に通う5才の男児ですが,最近,何かにつけて反抗するようになりました。自己主張を始める年齢だから気にすることはない言われましたが,物を投げつけるなどの行動も伴うようになり心配です。

幼児の母親

Answer

この時期は,第一次反抗期とも呼ばれ,思いつきの自己主張をするようになるなど,子どもの成長の中ではよくみられることです。また,保育所では友達から様々な言動を学習し,親が驚くような言動を取る場合もあります。この時期は,社会的なルールへの基本的な心構えを形成する重要な時期となりますので,集団の中で他の子どもと交流する経験の中で,他の子どもと交流する経験を十分に積ませ,様々な体験を通して,各年代に応じた基本的な生活習慣を身に付けさせることが大切です。子どもは自己主張や反抗を通して親や周囲の反応を見て自分の行動を選択して自己形成を図ります。また,自立の意識に芽生えた反攻ですので,愛情を持って見守りながら適切に対応することが大切です。しかし,「物を投げる」という行動は早急に改善しなければなりません。「自然に改善する」とは考えず,お子さんの話をじっくり聞きながら,「駄目なものは駄目」ということを理解させましょう。また,「物は大切にする」,「自分の考えは言葉で相手に伝える」など,自分の感情表現や友達との関わり方などを具体的に繰り返し教えながら,小学校入学までには,基本的生活習慣や社会性などを身に付けさせるようにしましょう。

教育・子育て電話相談員
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Q13. 子どもとテレビ・ビデオ

「テレビ・ビデオに子守をさせてはいけない」という言葉をよく耳にしますが、忙しい時は、つい子どもにテレビやビデオを見せて、その間に家事をすませるということがあります。何となく不安になりました。大丈夫でしょうか。

幼児の母親

Answer

子育てをしながらの家事は、時間に追われる中でお子さんに目もかけなくてはいけないので、大変だと思います。実際には、ひと時静かにしてもらうためにテレビやビデオを見せることも、一つの方法であるといえます。
しかし一方で、テレビやビデオは視覚優先で受け身になりがちです。子どもがテレビなどを見過ぎると感情表現や想像力が欠如するという報告もありますので、どのように付き合うことが最適かを考えてみましょう。
まず、1日30分までしか見せないなど、テレビやビデオの時間を決めましょう。これはだらだらと長い時間続けて見せるのを避けるためです。また、テレビとの距離は適切か、寝転んで見ていないかなども確認してください。見せ方をけじめのあるものにすれば楽しい時間が過ごせます。
 見終わったらお子さんに感想を聞くなど、テレビやビデオの時間と同じくらいの時間、コミュニケーションをとってあげてください。子どもは大好きな人に話を聞いてもらうとうれしくなり、それだけで心が元気になります。ちょっとした工夫で、親子にとって大切な時間がつくれると思います。 

教育・子育て電話相談員
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Q14. 乱暴でわがままな息子

三歳の息子は外遊びで気に入らないと友達に手を出してしまうので、相手の子や親から避けられています。謝らせることにも疲れ、悩んでいます。どのようにしていったらよいでしょうか。

幼児の母親

Answer

三歳の頃は、自己主張が始まる一方、まだ自分の思いを言葉で十分に表現できない時期です。息子さんは、友達に気持ちをうまく伝えられなくて、つい手が出てしまうのでしょう。息子さんを叱る前に、親子で「おもちゃを貸して」などの話題をあげ、さらに具体的な場面をつくり、その時の対応を練習してみましょう。
また、「してはいけないこと」を話し、その理由を息子さんに分かるように教えてあげることも大切だと思います。そして、上手にできたときやがまんできたときは、息子さんを褒めてあげ、良い言動ができるように励ましていきましょう。

子どもの教育相談員
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Q15. テレビゲームに夢中になる五歳の息子

保育園年長の息子は、最近、テレビゲームをすることが多くなりました。
食事や寝る時間を忘れて夢中になり、来年、小学校に上がるのにきちんとしたリズムで生活をおくれるか、また健康面も含め心配です。
 

幼児の母親

Answer

最近は、「ゲーム依存症」という言葉を耳にする機会が増え、親御さんは視力の低下や睡眠不足による心身への影響など、心配も絶えないことと思います。
この年齢の時期は、ルールやマナーを守ることができるようになってきます。子どもの好奇心や夢中になること、などの良さを認めつつ、ゲームについての約束事をお子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょう。お子さんがゲームのどんなことに夢中になっているのか、お母さんがどんなことを心配しているのかを互いに理解し、納得しながら約束事を作っていきましょう。
また、約束を守れた時は、満面の笑みで心を込めて褒めてあげてください。だんだんと、約束事をしっかりと守る態度も育ってくると思います。併せて、ゲームの他にもっと興味がもてたり、夢中になったりすることを見つけられるようにしていきましょう。
 

子どもの教育相談員
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Q16. コミュニケーションの取り方

6か月の息子を育てています。子どもと、どのようにしてコミュニケーションをとったら良いのかがわからず悩んでいます。

乳幼児の母親

Answer

 おやつに冷たくて甘いヨーグルトを食べた時、「甘いね」「おいしいね」「冷たいね」と語りかけながら同じものを食べる、抱っこで散歩中、車が通ったり散歩している犬を見つけたりした時「車(ブーブ)が通ったね」「犬(ワンワン)いたね」と、見えたもの、聞こえたことについて言葉にして語りかける…。子どもと一緒に見たり、聞いたり、触ったり、味わったり、感じたりしたこと、それらを言葉にして共有する時、コミュニケーションが生まれます。一緒に体験する対象物(モノ)や出来事(コト)を間にはさむことで、話すきっかけが生まれたり、やりとりがスムーズになったりすることは、みなさん日常的に経験していると思います。お子さんとの間でも、それを意識してやってみるだけで、ずいぶんとコミュニケーションが取りやすくなります。大人でも、1対1で向き合って何もないところで話すより、一緒にスポーツや旅行をしたり、外で食事をしたりすると、会話が弾み、自然にコミュニケーションが活発になりますよね。 
 0歳前半の赤ちゃんにガラガラを鳴らして「きれいな音ね」と語りかける。0歳後半の赤ちゃんとの『ちょうだい』『どうぞ』遊びや『いないいないばあ』遊び。少し大きくなったら、一緒にボールやお絵描き、ままごと、ボードゲーム等々。あるいはテレビに出ている芸人さんを見ながら、一緒に笑ったり真似をしたりしても自然に笑顔が生まれることでしょう。
 また、年齢に応じたお手伝いをしてもらうのもおススメです。買い物に行ったり、調理する食材や味付けについて話したりと、話題が生まれやすいだけでなく、片付けや掃除などはお互いに成果が見えやすいので、ほめたり感謝したりする言葉が生まれやすくもなります。
 コミュニケーションに難しさを感じたら、『モノ』『コト』をはさんで、話したり一緒に動いたりする、これを意識してみてはいかがでしょうか?
 

常磐短期大学幼児教育保育学科 准教授 木村 由希

交友・園(所)生活

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Q1. 友だちと馴染めない子への接し方

幼稚園に通う子どもは外に連れ出しても,友だちに馴染めず私から離れません。家に近所の同世代の子どもたちが遊びに来ますが,うれしそうに眺めているだけで遊びに入っていけません。一方,近所の子どもたちは目に余るような遊びをすることもあり心配です。どのように遊ばせればよいでしょうか。

幼児の母親

Answer

お母さんとしては,友だちと遊べないお子さんをもどかしく感じられるのでしょう。子どもが友だちとすぐに関われるかどうかは,大人以上に個人差や環境で大きく異なってきます。今は友だちとの接し方を学んでいる段階かと思われます。本人は傍らで見ているだけでも,一緒に遊んでいるつもりで楽しんでいるのではないでしょうか。お母さんとしては,遊びに来た友だちを笑顔で迎え,目に余るような遊びをしている時には注意を促しつつ温かく見守ることが必要です。幼稚園の男の子にもなると思いきり体を使う遊びも多くなり,異性のお母さんとしては戸惑いを感じることもあると思いますが,徐々にお子さんが遊びたい気持ちを友だちに伝えられるようになるでしょう。そのためにも,日常生活の中で,お子さんの考えやしたいことをしっかりと聞いてあげるなど,お子さんが自分のことばで思いを伝えられるような環境をつくることも大切です。
また,時には父親などが屋外での遊びに加わって遊んだり,親同士が関わりを持ちながら遊ばせたりするのもよい方法です。親同士があいさつや言葉を交わす様子を見せるだけでもこの年齢の子どもたちが人との接し方を学ぶには効果的です。このような経験が,たくさんの子どもたちと交流する機会となることでしょう。幼児期からたくさんの友だちと関わることは,これから誰もが経験する対人関係の問題を乗り越えるための原動力となり,さらによりよい人間関係構築のための力を与えてくれることになるでしょう。

教育・子育て電話相談員
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Q2. 集団生活への不安

 3歳の子どもを保育園に預けることになりました。まだまだ甘えたい盛りですし、集団生活になじめるのか不安です。

3歳児の母親

Answer

 3歳から保育園へ行く場合、入園準備でどのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。3歳というと、精神的・身体的にも成長し、どんどん話せる言葉も増えるようになって好奇心が芽生える時期です。また、大人が手伝うのを嫌がり、「自分でする」と言って、なんでも自分でやろうとする時期でもあります。保育園に行って、自分で「大丈夫!できる!」と自信につながる準備を、二つの側面から考えていきましょう。
 一つ目は、「生活」そのものについての準備です。
①生活リズムを整える
 起床時間や食事時間、就寝時間など生活のリズムを、ある程度保育園のリズムに合わせていきましょう。特に睡眠時間の確保は絶対に必要なので、遅くとも午後9時には床につくようにしていきましょう。
②あいさつを習慣に
「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」「バイバイ」のあいさつを言えるように。
「~貸して」「いいよ」「ごめんね」「遊ぼう」などの言葉も、集団生活をしていく上で大切です。家での遊びの中で使い始めていきましょう。
③トレイに行きたいという意思表示を練習
④食事のマナー
「いただきます」「ごちそうさま」を習慣にしましょう。食事の間は、座って食べられるようにしましょう。
⑤自分でお着替え!
靴下、靴を自分で履いたり、脱げるように声をかけていきましょう。
⑥絵本やおもちゃの片付け
自分で遊んだ物を片付けるのも習慣にしましょう。
 これらが定着していることで、体調の管理もできるし、保育士さんから注意を受けることも少なくなるので、園へのなじみが良くなります。
 二つ目は、保育園生活を想定して、「親子が離れるための準備」です。
子どもは、温かくて優しいお母さんと離ればなれになるという経験をする訳ですから、「離れているのは数時間」「お母さんは必ず迎えに来る」「お母さんも寂しかった」「お仕事が終わって一緒にいられてお母さんもうれしい」ということが、分かると安心します。
 そのためには「離れるためのルーティン」を確立しておくことが有効です。出かけるときには、誰もいない玄関であっても、家に向かって「バイバイ」する。帰宅したときには「ただいま」、お買い物などで子どもと離れるときには「お買い物に行ってきます」、お母さんが帰宅したら「ただいま」と言って、抱きしめる。
 実際には、預けるときにぎゅーっとして、ハイタッチ。お迎えの時も、「会いたかった」とぎゅーっとする。預けはじめは、朝預けるときに泣いたりしますが、保育士さんにお願いしますと言って、お母さんの姿が見えなくなると、意外とすんとして活動を始めます。お迎えに行ったときに、泣き出すこともありますが、それは、「お母さんの顔を見て安心した」からで、あまり心配はありません。
 このように、「お母さんに愛されているという自覚」「友だちへの言葉かけ」「自分のことは自分でできるよう努力する」ことで、保育園・集団生活になじんでいくことができます。子どもは、予想以上にたくましいのです。時間に余裕を持って、「預ける」・「お迎えにいく」を心がけていきましょう。
 

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 スクールカウンセラー 茨城県家庭教育支援スーパーバイザー 齊藤 文江

いじめ・不登校

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Q1. 登園をしぶる子

朝になると「幼稚園に行きたくない」とか,「おなかが痛い」といって登園をしぶります。訳を聞いても何も言いません。幼稚園の先生に尋ねましたが,普通に生活していて変わった様子はないと言います。どう対応すればよいでしょうか。

幼児の父親

Answer

子どもの心の不安が原因となっている場合がほとんどのようです。自分で嫌いなこと,できないことをしなければならない状況になっていることや,友だちから悪口を言われたり,意地悪をされたりすることがある場合などです。自己解決能力が十分身に付いていない幼児はそこから逃避しようとすることがあり,その結果,体調を崩し,吐いたり下痢をしたりすることもあります。
幼児にとって自分の気持ちを上手に言葉で表現することは難しいものです。時にはお母さんが子どもをひざに乗せ,幼稚園の出来事をよく聞いてあげるなど,スキンシップを図りながら何でも話せる雰囲気をつくることが大切です。お子さんとコミュニケーションを図っていく中で,登園をしぶる原因や理由が見えてくる場合があります。
また,子どもを認め,褒めるべきことは大いに褒めながら少しずつ自信を付けさせることも大切です。
幼稚園との連絡を密にしながら解決策を考え,お子さんの心の安定を図っていくように心掛けていきましょう。

教育・子育て電話相談員
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Q2. 幼稚園で孤立する娘が心配

夫の転勤で移った新しい幼稚園で,娘が仲間外れにされ,いじめられているようです。以前は積極的に友だちと遊んでいたのですが,今は一人遊びをしていることが多く,心配です。

幼児の母親

Answer

転居して生活の状況が変わることは,大人でも不安な気持ちにさせられます。自ら進んで友だちづくりをしていたような積極的な娘さんですから,今度の幼稚園でも声をかけたりして努力したのでしょうね。でも,なかなか仲間に入れてもらえず,諦めて一人遊びをしているようですが,それは,気の弱さからというより,周りの状況を考えて我慢できるという娘さんの性格から,そうなったと思われます。
園児の中には思いやりの心がまだ十分に育たず,幼児期特有のわがままが助長され,乱暴な振る舞いをする子もいます。そのような子どもたちとの触れ合いの中で,娘さんは友だちづくりに自信をなくし,孤立してしまったのでしょう。解決するためには,担任の先生に幼稚園での様子を聞いて,指導をお願いしてみましょう。そして娘さんを家族みんなで支えてあげてください。不安な気持ちをいやす場があれば,また元の積極的な娘さんに戻るはずです。

教育・子育て電話相談員
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Q3. 登園をいやがる息子

幼稚園の年中組の息子が急に登園をしぶりだしました。先生は、園では楽しく過ごしていると言っています。母親の私は、二人目の子を妊娠中で、幼稚園へ送り出す時に息子にぐすられると、つい強い口調で叱ってしまいます。どのように接したらよいでしょうか

幼児の母親

Answer

幼稚園では、友達と楽しく過ごしているということですので、心配はないのではないかと思われますが、お母さんの妊娠が影響しているのかもしれません。今まで自分が独り占めしていたお母さんが、何か様子が違うということを敏感に感じとっているのではないではないでしょうか。幼稚園に行かなければお母さんと一緖にいられると思っているのでしょう。例えば、幼いときの写真を見せたり、誕生時やこれまでのエピソードを話たりしながら十分なスキンシップに心がけ、「あなたを大切に思っているのよ」「あなたのことがこんなに大好きよ」ということを折を見て伝えてはいかがでしょうか。息子さんは、母親の愛情を感じとり、心が安定してくるでしょう。また、息子さんに弟か妹ができ、おにいちゃんになるという事実もきちんと理解させることも大切です。最後に、何よりも母親として気持ちを安定させ、生活することが肝心です。

教育・子育て電話相談員
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Q4. 登園しぶりに戸惑う

四月は楽しく幼稚園に登園していた年少の息子が、五月に入り朝の起床をぐずり、着替えや食事も遅くなりました。登園もしぶるようになり、「幼稚園がイヤだ」と言い出しました。どうしたらよいでしょうか。

幼稚園児の母

Answer

まずは落ち着いて、息子さんの話をよく聴いて、気持ちを理解したいものです。「幼稚園が嫌なのはどうして?」「それでもがんばって登園しているのね。」などと笑顔で理由を聴いたり、頑張りを認めたりしてみてください。息子さんなりの思いを十分に聴いて認め、安心感を与えましょう。そして、心にゆとりを持って、一緒に解決策を考えましょう。
理由らしきものが分かれば、解決に向けて一歩踏み出せます。一般的要因としては、母との分離不安や幼稚園生活への不安、家庭での生活習慣の乱れなどが考えられます。また、お母さんは一人で悩まず、幼稚園の先生や友人、家族などに相談して手伝ってもらうとよいことが多いようです。
今、息子さんは少し高い壁に立ち向かっているところです。一緒に乗り越えようという気持ちで、焦らずに関わっていきましょう。

教育・子育て電話相談員
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Q5. 登園を渋る女児

四歳になる娘は,幼稚園に通い始めましたが,五月の連休後「幼稚園に行きたくない」と登園を渋るようになり,毎日泣きながら登園しています。母親としてどう関わったらよいか悩んでいます。
 

幼稚園児の母

Answer

四歳を過ぎると想像力が豊かになり,自分の行動やその結果を予測して,漠然とした不安を感じるようになるお子さんもいます。まずは,「行きたくない」と言う娘さんの気持ちを受け止めてあげましょう。
それから,登園渋りには,何らかの原因があるはずです。幼稚園での新しい生活環境の中で頑張ってきた娘さんは,お母さんと離れるのが寂しかったり,家庭から離れることに不安を感じたりしているのかもしれません。ゆっくりと気持ちに寄り添い,嫌なことや不安なことを聴いてあげましょう。園の先生にも相談し,原因となっていることを明らかにしつつ,共に解決していこうとする姿勢が大切です。泣きながらも,嫌なことを乗り越えようとしている娘さんを褒めながら,「お母さんは私の話を聴いて,私の気持ちをわかってくれる」という安心感を与えてあげることこそが大切と言えます。

子どもの教育相談員

その他

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Q1. 習い事を続けさせるべきか

5歳になる子どもに集中力を付けさせたいと思い,習い事に通わせることにしました。始めたころは楽しくやっていましたが,このごろは,すぐ飽きてしまいます。習い事そのものも嫌がるようになりました。無理強いをせずにやめさせた方がよいのではと思う一方で,今やめると今後すぐやめる癖がついてしまうのではないかと心配です。親としてどのようにすればよいでしょうか。

幼児の父親

Answer

習い事が持続できるか否かは,本人の興味の度合いや楽しさが大きく関わっています。また,集中できる時間は発達段階に応じて変わります。習い事が楽しく感じられれば,時間もおのずと延びるでしょう。さらに「できた」という達成感,満足感があれば少々厳しくしても頑張れます。
注意され続けたり,しかられ通しだったりしたら大人でも嫌になります。親はつい「もっと」と望んでしまいますが,「やればできる」と一方的に押し付けていないか,ゆっくり考えてみてください。
まずは今の習い事に対して「なぜ,嫌がるのか」という理由を聞いてあげてください。そして親子でよく話し合い,習い事が楽しい時間になるよう工夫してみましょう。親としても少しでも上達した部分や努力しているところを見つけて褒めてあげましょう。
何か目標を提示して目標達成の頑張りが認められれば,次への励みにもなります。それでもお子さんが嫌がる時は,お子さんの心を大切にしてやめることも一つの選択だと思います。
子どもの成長に応じた刺激は大切ですが,将来,別の習い事を考える時は本当にお子さんが望んでいるか,よく話し合って決めることが大切です。

教育・子育て電話相談員
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Q2. おもらしをする娘

5歳の長女は元気に幼稚園に通っていますが,弟が生まれたころから,おもらしが頻繁になりました。弟が生まれて以来,弟ばかりかわいがる同居の姑に口出しもできず,つい長女にきつく当たってしまいます。どのように対応したらよいのでしょうか。

幼児の母親

Answer

5歳の娘さんは弟が生まれて,お姉さんとして親の期待に応えようとする一方で「もっと甘えたい,私の方を向いて欲しい」との願いを言葉にできずにいたのでしょう。おもらしはその無意識のサインかもしれませんので,しかる前に,お母さんのひざの上で娘さんの話をじっくりと聞いてあげてください。
たとえ,おもらしをしても,着替えや後始末を娘さんと一緒に気持ちよくするなど,きつく当たらなくてもすむ工夫をしたいものです。娘さんの自尊心を傷つけることがないよう配慮し,良いところを見つけて褒めるように心掛けてください。
次第に娘さんの気持ちが満たされ,改善への近道になると思われます。子どもは小さいころに十分な愛情を受けることで大人への信頼感を持ち,気持ちが安定します。
また,娘さんとのかかわり方について家族で話し合い,短時間でも娘さんが親の愛情を十分に受けられる場面をつくるのも良いでしょう。子育ては決して親の思い通りにならないものです。1年後に小学校入学を控えた娘さんのしつけに焦る気持ちもあるでしょうが,お母さんが一人で背負い込まず,時には気分転換を図りながら,娘さんに接するようにしましょう。

教育・子育て電話相談員
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Q3. 小学校入学前の学習はどの程度?

子どもの友だちが,足し算ドリルをやっていました。入学前に,どの程度教えたらよいのでしょうか。また,学習塾は行かせた方がよいのでしょうか。

幼児の母親

Answer

小学校入学が楽しみであり,不安でもありますね。世間では,早期教育の叫ばれることもありますが,入学前絵には,自分の名前の読み書きができればよいと言われています。また,子どもの発達段階からみると,抽象的思考より具体物を使っての思考に興味を持つ段階です。例えば,林の中でドングリを一つ二つと数えるなど,遊びの中で十まで数えたり,カルタを使ってひらがな遊びをしたり,体験を通して学ぶことが楽しいと思うことが大切です。我が子の好奇心を育むように,親子で遊び,楽しみ,褒めてあげましょう。また,子どもは,何にでも疑問をもちますので,丁寧に子どもの話に耳を傾け,一緒に楽しみながら解決してみてください。
また,塾とのかかわり方ですが,入学当初は学校生活に慣れることを第一とし,その様子を見ながら考えてみてはいかがでしょうか。

教育・子育て電話相談員
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Q4. 女の子とばかり遊ぶ息子

息子は,幼稚園の年長組になります。姉が二人いますが,その影響か幼稚園では女の子とばかり遊んでいるようです。優しい性格で,このまま,小学校に入学したときに男子児童とうまくやっていけるのか(いじめにあったりしないか)心配です。 
 

幼稚園児の母

Answer

子どもが小さいときは,自分が働きかけた反応をみながら学び,経験を積んで成長していきます。家族や周りの友達といった身近な人との関わりの中で,主体的に学び,行動し,様々な知識や技術を身につけていくのと同時に,自己の主体性や人への信頼感などを形成していきます。
つまり,小さいときは子どもの思考や行動は,家族構成や友達の構成により,学習する面が大きいと言えます。このため,身近にいる二人のお姉さんとずっと関わりながら育ってこられた息子さんにとって,女の子と遊ぶ,というのはごく自然なこと,当たり前のことなのです。
これからも息子さんは,成長するに従い,周りの環境の変化とともに視野を広げ,認識力を高め,自己探求や他者との関わりを深めていかれます。「男の子だから…」「女の子だから…」と枠にあてはめることなく,まずは,そのような息子さんを優しく見守ってあげてはいかがでしょうか。

茨城県保健福祉部人権施策推進室
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