中学生におすすめの本

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スープとあめだま
ブレイディみかこ 文/中田いくみ 絵
 ある雪の日。ホームレス支援のボランティアをしているおねえちゃんに誘われ、時間を持て余していた男の子は同行することにしました。路上で毛布に包まるホームレスを目にし、死んでる?と思った男の子。おねえちゃんはホームレスに温かな紅茶を渡し、シェルターへ案内しました。普段、気にも留めていなかった初めて触れ合う人たちの様子や臭いに戸惑い、シェルターで自分は何をしたらいいのか分からず帰りたくなる男の子に、スープを配る役目が与えられました。温かなスープのお礼にと、あるホームレスから飴玉をもらった男の子。ただの飴玉。けれど、その飴玉はホームレスにとって命を繋ぐ飴玉でした。ホームレスやボランティアと関わるうちに、男の子の想いは次第に変わっていきます。その飴玉の意味が、中学生になら分かってもらえるかと思います。触れ合うことで、知ることで、繋がる想いや広がる世界があります。
岩崎書店 1,870円
読み聞かせ屋サチエ

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Fができない
升井純子 著
 中学1年生になって、兄が大切なギターをくれた。しかし、コードのFができない。そんな僕がまさかバンドを!?初めての中学生活は誰もが不安を抱えている。あなたもこんな青春を味わってみませんか?
 
文研出版 1,650円
青少年家庭課

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文豪中学生日記
小手毬るい 著
日記の中では男になって、等身大の自分を表現しようと決める主人公。そんな彼女が自作の「詩」をSNSに投稿すると…。言葉のもつ力を再確認できる青春小説。
 
あすなろ書房 1,540円
青少年家庭課

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団地のコトリ
八束澄子 作
バレーボールに熱中する中学3年生の少女と、息をひそめるように暮らす女の子。団地に住む部屋の数だけ、いろいろな人の、いろいろな暮らしがある。あなたのそばに、助けを待っている人がいるかもしれない。
 
ポプラ社 1,540円
茨城県青少年家庭課

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サード・プレイス
ささきあり 作、酒井以 絵
 人と話すのが苦手、集団より独りがよい…中高生が利用できるサード・プレイス「サプリガーデン」は、悩んだり、迷ったりする子どもの大切な居場所。あなたが自分らしくいられる居場所も、どこかにあるはず。
フレーベル館 1,540円
茨城県青少年家庭課

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with you
濱野京子
中学3年生の悠人が夜のジョギング中、公園で出会った中学2年生の少女朱音は「ヤングケアラー」だった。それぞれが、家族や家庭内の問題に悩みながら毎日を過ごしていた。あなたには、本音を話せる人はいますか?
くもん出版 1,430円
茨城県青少年家庭課

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南西の風やや強く
吉野万里子 著
大切な模擬試験の前夜、「南西をめざさねぇ?」という多朗のひと言で、江ノ島を目指し夜通し歩くことになった伊吹。 親に勧められた名門中学への受験を前にして、多朗との不思議な友情が生まれていく。
あすなろ書房 1,400円
青少年家庭課

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君だけのシネマ
高田由紀子 作/pon-marsh 絵
過干渉の母親を新潟に残して、父とともに佐渡へ渡った史織。 転校した学校でできたクラスメイトや「カフェ&映画館 風のシネマ」のオープンを目指す祖母との関わりの中で、「自分の居場所」を見つけていく。
そしてついに、自分の思いを母親に告げる。
PHP研究所 1,500円
青少年家庭課

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ルイス・サッカー 著/千葉茂樹 訳
学校は、何キロにもわたる 森に囲まれている。森の中で何が研究されているかは誰も知らない。 この森の中にある「泥」から、それは始まった…。 バイオテクノロジーが生んだ微生物の恐怖を描くパニック小説。
小学館 1,400円
青少年家庭課

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世界を7で数えたら
ホリー・ゴールドバーグ・スローン 著/三辺律子 訳
7という数字と植物にこだわる天才少女ウィロー。養父母の死によって,一人ぼっちになってしまう。
やる気のないカウンセラーやベトナム人家族,ウィローの新しい出会いがそれぞれの人生を変化させ,新しい絆を生み出していく。
小学館 1,500円
青少年家庭課

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ペーパーボーイ
ヴィンス・ヴォーター 作/原田勝 訳
1959年のメンフィス。主人公は夏休みの間,新聞配達(ペーパーボーイ)をすることになった。
吃音症を抱える主人公が,ひと夏の経験で様々な人たちと出会い,言葉を交わし,成長していく。
大切なのは,どう言うかじゃなく,何を言うかだ。
岩波書店 1,700円
茨城県青少年家庭課

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むこう岸
安田夏菜 著
有名進学校の勉強についていけず公立中学校に転校してきた少年, 山之内。
同じクラスの少女に,あるきっかけで少年アベルの家庭教師を頼まれる。いやいや引き受けた家庭教師だったが、アベルとの触れ合いの中で山之内に変化が…。
講談社 1,400円
茨城県青少年家庭課

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給食アンサンブル
如月かずさ 作
父親の会社が倒産して、私立の女子学院から公立の中学校に転校してきた美貴。
今までの生活が一変し、心の整理がまだつかない。転校の理由を周囲の友だちには隠してきたが、事情を知られてしまい…。
6人の中学生の給食にまつわる物語。
光村図書出版 950円
茨城県青少年家庭課

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14歳、明日の時間割
鈴木るりか 著
「一時間目・国語」小説を書いている明日香。
「二時間目・家庭科」料理も洋裁も苦手な母親からの願いを受け、家庭科が得意になった葵。
「三時間目数学」進学塾で9点を取り落ち込む修也…。
時間割に見立てて、現役中学生が書いた7つの物語。
小学館 1,300円
茨城県青少年家庭課

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ラブリィ!
吉田桃子 著
中学2年の井出拓郎が短編映画を撮ってコンクールに応募したところ,審査員特別賞に選ばれた。でも,講評と入賞理由に納得がいかない。
人間の価値って見かけじゃないはずだ。
講談社 1,300円
茨城県青少年家庭課

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15歳,ぬけがら
栗沢 まり 著
母子家庭で育つ中3の麻美は,一番ボロい市営住宅で暮らしている。母は掃除もせず,家はゴミ屋敷,食べるものなし,制服も古い。
ハンディの大きい麻美が,学習支援室の塾長や出会った人達とふれ合い,成長する物語。
 
講談社 1,300円
茨城県青少年家庭課

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パンツ・プロジェクト
キャット・クラーク 著/三辺律子 訳
トランスジェンダーのリヴは,家族にもカミングアウトできないでいる。ところが,選んだ中学校には,厳格な制服規定があって,スカートをはかなければならない。
リヴは,隣の席のジェイコブと協力して服装規定反対プロジェクトを企画し,実行していく。
あすなろ書房 1,400円
茨城県青少年家庭課

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小やぎのかんむり
市川朔久子 著
父親の暴力から逃れるために,お寺のサマーキャンプに参加した中3の夏芽。
ふすまの隙間からのぞく子どもの目。見たことがない最新式の草刈り機。
「宝物」を見つけた夏芽は,自分を取り戻し,前へ歩き始める。
講談社 1,400円
茨城県青少年家庭課

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きみの声を聞かせて
小手鞠るい 著
日本に住む声が出なくなった少女と, アメリカに住むピアノを弾く少年。2人は,音を共有できるSNSを通して知り合う。少年は音楽を少女に,少女は自分の書いた詩を少年に送る。詩と音楽の交換を通して,互いの心を通わせていく美しい物語。
偕成社 1,400円
茨城県青少年家庭課

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僕は上手にしゃべれない
椎野直弥 著
吃音の悩みを抱える悠太は,しゃべるということからいつも逃げていた。中学校入学式の日「必ず上手に声を出せるようになります」と書かれた放送部のチラシを受け取り…。自分を変えるために,悠太は放送室のドアを開ける。
ポプラ社 1,500円
茨城県青少年家庭課

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アウシュヴィッツの図書係
アントニオ・G・イトゥルベ 著/小原京子 訳
平和な時代では想像もつかないようなことが平然と行われていたアウシュヴィッツでは,本は禁じられていた。所持が見つかれば即処刑,そんな苛酷な状況にありながら囚人たちによってひっそり作られた学校があった。その図書係に指名された14歳の少女ディタ・クラウスの運命は…。
幻冬舎 1,400円
茨城県青少年家庭課

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ひかり生まれるところ
まはら三桃 著
神社で神職として働く希美には, 誰にも打ち明けることができず, 解決できていない過去のトラブルがあった。勤めている神社で起こる様々な事件を通して,自分と向き合い,過去の傷を乗り越えていく希美。きっと共感できる爽やかな青春小説。
小学館 1,400円
茨城県青少年家庭課

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山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた
山中伸弥・緑慎也 著
「ジャマイカ」と馬鹿にされ, 臨床医をあきらめた挫折から始まった研究。
本書は,研究を進めていく上での思いを,山中先生本人の言葉で解説するなど, 大変興味深い内容で構成されている。iPS細胞のことは勿論,先生の不屈の精神と夢を追い続ける姿が学べる。
 
講談社 1,200円
茨城県知事公室女性青少年課

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緑の精にまた会う日
リンダ・ニューベリー 作/平澤朋子 絵/野の水生 訳
「ロブさん来て下さい」
ルーシーは,庭に手紙を残しロンドンに戻った。緑の妖精ロブと少女ルーシーが悲しみを乗り越え, 幸せを掴むまでの心温まる不思議な巡り会い。信じる気持ちと,美しい緑がいかに大切かを教えてくれる。
徳間書店 1,500円
茨城県知事公室女性青少年課

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真夜中の動物園
ソーニャ・ハートネット 著/野沢佳織 訳
戦場にある,死にゆく運命の幼い3人兄弟と,取り残されたままの動物たちが見たものは…?
幻想的な風景の中で,戦争の残酷さや人間の愚かさが, 子どもたちと檻に閉じ込められた動物たちの会話で明らかにされていく物語。
主婦の友社 1,500円
茨城県知事公室女性青少年課

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ふたつの月の物語
富安陽子 著
三年前に亡くなった孫の充に会って思いを伝えたい。
謎の富豪津田節子は,弓月村に伝わる伝説をよみがえらせるため,鍵をにぎっている美月と月明を見つけ出す。2人の美少女を中心に展開される伝承と現在をミックスした物語が,時空を超えミステリアスな世界へ引き込む。
講談社 1,400円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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15歳の寺子屋 ゴリラは語る
山極寿一 著
ゴリラは無愛想に見えるが, 気性は穏やかで,フィールドワークを行う研究者を顔見知りとして受け入れさえする。
ゴリラ研究の第一人者が,その生態と現在の生息環境の保全の試みを語る。
講談社 1,000円
茨城県知事公室女性青少年課

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「赤毛のアン」が教えてくれた大切なこと
茂木健一郎 著
もし赤毛のアンを読んでいなかったら,今の自分は無いと感じるほど大きな影響を受けたという茂木先生。人生の幸せをつかむ秘訣とは何か?
アンの知恵と力から受け取ったお金では手に入れられない「何か」を考えさせてくれる。
PHP研究所 1,100円
茨城県知事公室女性青少年課

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舟をつくる
関野吉晴 監修・写真/前田次郎 文
日本人の渡来経路の一つとされる,東南アジアからの海上ルート。それを実際に航海するため,探検家関野吉晴と武蔵野美術大学の学生たちが丸木舟作りに挑んだ。機械を使わず,たくさんの人の力を借りて舟を手作りした記録。
徳間書店 1,600円
茨城県知事公室女性青少年課

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ぼくたちの骨
樫崎 茜 著
中学3年の春,千里は足を痛めて大好きな陸上部の練習を休まなければならなくなった。幼なじみに誘われて新聞部の活動につきあううち,取材先の動物園で見つけた剥製の修復を通して,千里は生命について考えはじめる。
講談社 1,400円
茨城県知事公室女性青少年課

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紙コップのオリオン
市川朔久子 著
学校の記念行事は,中学生「論理」が提案したキャンドルナイト。校庭を光で埋め尽くすなんてことができるのだろうか。「論理」は級友や先輩たちと関わりながら,実現に向けて動き始めた。大切なのは,一歩を踏み出すこと。
講談社 1,400円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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きっときみに届くと信じて
吉富多美 著/須田彩加 装画・挿画
両親の離婚を機に横須賀に越してきた内気な女子中学生「倉沢海」が,親友の裏切り,クラスでのいじめに傷つきながらも,必死に明日への希望を見い出していくストーリー。
金の星社 1,300円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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モッキンバード
キャスリン・アースキン 著/ニキ リンコ 訳
絵が得意だが,他人の気持ちを読み取る事が苦手なアスペルガー症候群の少女ケイトリン。
彼女なりのやり方で必死に答えを見つけ乗り越えようと努力する。その努力がやがて父親や周りの人をも動かし変えていく。
明石書店 1,300円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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あと少し,もう少し
瀬尾まいこ 著

中学駅伝大会を走るため,陸上部の部長が学校中から集めたメンバーは,いじめられっ子,不良,お人好し,一匹狼など,実に個性豊かだった。

たすきをつなぐように,それぞれの視点から駅伝と仲間たちへの思いが語られていく。
新潮社 1,500円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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16歳の語り部
雁部那由多,津田穂乃果,相澤朱音 語り部 佐藤俊郎 案内役
地震国日本に住む宿命で災害から逃れられない。
だから彼らは,「未災者」と呼ぶ人たちに自分の体験談を自分の言葉で伝えていく。
いのちを未来につなぐため,生きる力を伝えるため。
ポプラ社 1,300円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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コービーの海
ベン・マイケルセン 作/代田亜香子 訳
右足の一部がないコービーは海にいれば何の問題もない。
海が好き。夜が好き。
そのコービーが傷ついたクジラを助けた。赤ちゃんが生まれた。
その後,クジラが心配で捜しに行くと座礁したクジラの親子を発見。
さあ,コービーは・・・。
鈴木出版 1,600円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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白をつなぐ
まはら三桃/著
駅伝本番に向けての練習の中で,コーチと選手が,時にぶつかりながらもひたむきにチームのために尽くす姿に胸を打たれる。
最初から最後まで登場人物がたすきをつなぐかのように視点を変えていき,まるで自分がその場にいるかのような錯覚を覚えるほど引き込まれる作品。
小学館 1,400円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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夢へ翔けて
ミケーラ・デプリンス/著 エレーン・デプリンス/共著 田中奈津子/訳
ミケーラはアフリカのシエラレオネで優しい両親のもとで幸せに暮らしていたのに,国で内乱がおきてすべての幸福を奪われてしまった。
でも,彼女は前向きに生きていく。
偶然手にした雑誌でバレエに憧れ,バレリーナの夢に向かって努力していく。
ポプラ社 1,600円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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ブロード街の12日間
デボラ・ホプキンソン 著/千葉茂樹 訳
元泥さらいのイール。女王様を診たこともあるスノウ博士。
その2人がブロード街で流行したコレラの発生源を突き止めるため協力する。
大変な作業…イールを狙う黒い影…恋心を抱く友人の発症…さて,コレラの猛威は収まるのか。
あすなろ書房 1,500円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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ペンダーウィックの四姉妹 夏の魔法
ジーン・バーズオール 作/代田亜香子 訳
ペンダ―ウィック家の四姉妹。今年の夏は海辺の別荘ではなく,アランデルのコテージへ。
そこで出会った少年ジェフリー。
彼らは仲良くなっていくが…出会いがあれば,別れもある。ひと夏の淡い思い出を描いた心温まるストーリー。
小峰書店 1,600円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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マララ 教育のために立ち上がり,世界を変えた少女
マララ・ユスフザイ 著 パトリシア・マコーミック 著 道傳愛子 訳
2014年ノーベル平和賞を受賞したパキスタンの少女マララ。
厳しい環境の中でも世界の平和を願い,子どもたちが平等に教育を受ける権利を訴え活動する。
彼女の生き方から君たちに何かを感じてほしい。
岩崎書店 1,700円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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時速47 メートルの疾走
吉野万理子 著/西川真以子 画
じゃんけんで負けて体育祭の応援団長になってしまった町平直司。ビリチームの罰ゲームで校庭二百メートルを逆立ちで一周することになる。だれもが無理だって思ったが…。
町平だけじゃない,見守る仲間たちもまた,それぞれが悩み傷つきながら生きているんだ。
講談社 1,400円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)
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