小学校5・6年生におすすめの本

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ちいさな へいたい
パウル・ヴェルレプト 作/野坂悦子 訳
 「あるひ、せんそうは、はじまった」という言葉から始まるこの絵本は、戦争は、ある日突然始まり、一旦始まってしまうと私たち人間は如何に小さくちっぽけな存在かを描いています。遥か遠くに感じる画面の中の戦火は、いつの間にか私たちの日常のすぐ側に忍び寄ってくるかもしれません。人間は平和でありたいと願うのに、人間が起こしてしまう戦争とは一体何なのか。作中にあるように、どうしてそうなったのか、分からないまま戦場へと駆り立てられ戦う大勢の兵隊たち。多くない文で、淡々と綴られる戦争への悲しみや怒りや虚しさが、胸に突き刺さります。この絵本に登場する兵隊の『ぼく』は、この現実の世界の何処かにいて、今日も胸に戦争という苦しみを抱いて生きているのだと思います。戦争には勝者などいないことを伝えてくれるお話です。読む度に、感じることや気付くことがあると思います。
朔北社 1,320円
読み聞かせ屋サチエ

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天の台所
落合由佳 作
 台所は家の心臓なんだよ。台所を動かしてあげると家全体に元気が巡って住む人も笑顔で過ごせるようになるんだよ。料理ってのは、作る人と食べる人の間でぐるぐるめぐるものなんだよ。二人のおばあちゃんが教えてくれたこと。
 
講談社 1,540円
青少年家庭課

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ぼくの弱虫をなおすには
K・L・ゴーイング 作、久保陽子 訳、早川世詩男
だれにでも、こわいもの、苦手なものはある。でも、それらからいつも逃げてばかりではいけない。少しずつ苦手は変わっていける。みんなが力を合わせれば世の中も変えることができる。負けてはいけない。
 
徳間書店 1,760円
青少年家庭課

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ブラックホールの飼い方
ミシェル・クエヴァス 作、杉田七重 訳
NASAからの帰り道、後からついてきたきみょうな物体。なんとそれはブラックホール?!ちょっと危ないけど飼いならせばなかなか役に立つペット。うっかり大切なものや、小犬まで吸いこんでしまった。連れもどさなきゃ。えっ、どうしてここにバスタブにはいった弟のコスモまでいるの!?さあ、ブラックホールを探検しよう。
 
小学館 1,650円
青少年家庭課

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キャンドル
村上 雅郁
 小学生時代はまだ幼くて、なんとか許され、認めてもらえるが中学に進学するときっぱり服装からしてどちらかに分けられてしまう。かれらのアイデンティティは尊重されなければならない。
 LGBTQ をテーマにした、小学校から中学への進学するときの不安感をあらわした物語。
フレーベル館 1,540円
茨城県青少年家庭課

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ギフト、ぼくの場合
今井恭子
ギターを教えてくれてたのしい時間をともにすごしていたお父さん。しかし、お父さんとお母さんがりこんし、生活は一変した。父をにくむあまり、ギターさえも遠ざけていたが、コンサートでギターをひくことに。ギターとともに少年がつかんだものとは…。
小学館 1,540円
茨城県青少年家庭課

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こども六法
山崎聡一郎 著/伊藤ハムスター 絵
法律は何のためにあると思いますか?それは、自分を守るためにあります。
たくさんある法律の中から、みなさんに関係ある法律、知っておいたほうがよい法律がのっています。
いざというときに、自分の身を守る手段として活用できる本です。
弘文堂 1,200円
青少年家庭課

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となりのアブダラくん
黒川裕子 作/宮尾和孝 絵
ハルのクラスに、転校生のパキスタン人アブダラくんがやってきた。日本語はよくわからないし、生活習慣もちがう。
お世話係になったハルはとまどうばかり。でも、だんだんかれの気持ちがわかってくる。
人はちがって当たり前。ハルの秘密のしゅ味だって、ちっとも変じゃない!
講談社 1,400円
青少年家庭課

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クジラのおなかからプラスチック
保坂直紀 著
海のプラごみ汚染、まったなし!
このままでは2050年に海の魚の重量を上回るとも言われるプラスチックごみ。
いま世界がもっとも注目する問題 。この本を読めば、環境問題がよく分かりま す!
旬報社 1,400円
青少年家庭課

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もう逃げない!
朝比奈容子 作/ひより 絵
日々、ゲリになやまされる気弱な修一 。「引取手のいない犬のマックを自分の家で飼いたい。」その思いを、話すのが苦手だったお父さんにぶつけます。
 様々な人との交流を通して、成長していく物語。
PHP研究所 1,400円
青少年家庭課

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落語ねこ
赤羽じゅんこ 著/大島妙子 絵
心残りから、ねこにとりついた落語家のゆうれい。でも、その心残りを忘れてしまったからややこしい…。
小学5年生の七海の笑いあり、なみだありの物語。
文溪堂 1,300円
茨城県青少年家庭課

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となりの火星人
工藤純子 著
火星って暖かそうな赤い色でも本当はすごく寒いみたい。火の星が寒いってなんだか変な感じがしませんか?
人間も,外から見た感じと本人の感情は違うのでしょうか?
この本には人と仲よくなれるヒントがたくさんあります。
講談社 1,400円
茨城県青少年家庭課

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よりみち3人修学旅行
市川朔久子 著
6年の秋に転校してきた大崎天馬は,ひょんなことから春休みに柊と風知の3人で旅行に行くことに…。
風知の父から出された課題をこなすため,笑いあり,なみだありの旅が始まります。
講談社 1,400円
茨城県青少年家庭課

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ゆかいな床井くん
戸森しるこ 著
となりの席の床井くんは、ユーモアがあって、考え方のセンスがよくて、ちょっと変わっています。
床井くんは、いろいろな場面で教室をなごませてくれるのです。人気者の床井くんに暦(こよみ)はひかれます。
講談社 1,300円
茨城県青少年家庭課

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ぼくとニケ
片川優子 著
ある日、幼なじみの仁菜(にな)が、子ねこを拾い、ぼくの家へ連れてきました。
自分の家で飼えない仁菜に代わって、ぼくと家族がお世話をすることになったのだけれど…。
講談社 1,400円
茨城県青少年家庭課

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いいたいことがあります!
魚住直子 作/西村ツチカ 絵
陽菜子は、中学受験をひかえた小学6年生。勉強も手伝いもするように言われているが、兄は家事をしなくていいらしい。
もやもやした気持ちで過ごすある日、不思議な女の子と出会って…!?
偕成社 1,400円
茨城県青少年家庭課

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空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ
イト・ディカミロ 作/K・G・キャンベル 絵/斎藤倫子 訳
掃除機に吸いこまれたリスを助けたフローラ。ユリシーズと名づけられたそのリスは,空を飛べ,人間の言葉を理解します。しかし,母親にユリシーズを連れ去られてしまい…。
フローラは,父親と隣人,そのおいと,ユリシーズを助けようとします。
徳間書店 1,600円
茨城県青少年家庭課

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たまねぎとはちみつ
瀧羽麻子 作/今日マチ子 絵
小学5年生の千春は、人目をひくような特ちょうも、なみはずれた特技もないふつうの女の子。つらい日は「たまねぎ」、たのしい日は「はちみつ」。
春、夏、秋、冬、それぞれの季節を通してえがかれる成長物語。
偕成社 1,600円
茨城県青少年家庭課

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世界を救うパンの缶詰
菅聖子 著/やましたこうへい 絵
長持ちするけど,小さい子もお年寄りも楽に食べられるやわらかいパン。
被災地の声に耳をかたむけ,秋元さんのちょう戦が始まりました。
ほるぷ出版 1,400円
茨城県青少年家庭課

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さよなら,田中さん
鈴木るりか 著
田中花実は小学6年生の女の子。父親はいないけれど,母親と二人,貧しくても楽しく暮らしている。ごう快に食べ,ごう快に笑う母親はいつも花実の元気の源。
いろんなことがあるけれど,うつむくことなく前向きな花実に元気をもらえる物語です。
 
小学館 1,200円
茨城県青少年家庭課

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坂の上の図書館
池田ゆみる 作/羽尻利門 絵
自立支援センター「あけぼの住宅」に母と住むことになった春菜。となりに図書館がありました。生まれて初めて図書館に入った春菜は,絵本や物語に夢中になりました。
新しい友人や図書館の司書とも出会い,春菜の世界は広がっていきます。
さ・え・ら書房 1,300円
茨城県青少年家庭課

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ビブリオバトルへ,ようこそ!
濱野京子 著/森川泉 絵
5年生の柚希は,あこがれの6年生幸哉君といっしょの図書委員会に入って大張り切り。
ビブリオバトルを通じて本に真剣に向き合う小学生たちの物語です。ほのかな恋心のゆくえは…。
あかね書房 1,300円
茨城県青少年家庭課

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ピアノをきかせて
小俣麦穂 著
小学5年生の響音は,2才上の姉・千弦のピアノが以前と違って楽しく聞こえません。とうとう,千弦はピアノがひけなくなってしまいます。音楽の楽しさ,家族,友達など心の優しさがたくさんつまった本です。
講談社 1,400円
茨城県青少年家庭課

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奮闘するたすく
まはら三桃 著
認知症のおじいちゃんがディサービスへ…。佑は自由研究で「ケアハウスこもれび」のレポートを書くことに。かいごの現場にはいろいろな人がいて,さまざまな思いで過ごしています。小学5年生の夏休みに佑が感じること。それは…。
講談社 1,400円
茨城県青少年家庭課

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さかなクンの一魚一会
さかなクン 著
小学生の時に友達がノートに落書きしたタコ。それが,さかなクンが魚に夢中になるきっかけでした。魚屋さんや水族館に通いつめ,魚についての知識や魚への愛情も大きくなっていきます。今のさかなクンがどのようにして生まれたのかが分かります。
講談社 1,300円
茨城県青少年家庭課

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マルの背中
岩瀬成子 著/酒井駒子 絵
マルはおとなしくてつつましやかなねこだけど,亜澄親子の心をなごましてくれました。そしてうわさどおり,幸運を運んでくれたのです。亜澄もまたひとまわり成長しました。
講談社 1,300円
茨城県青少年家庭課

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青いスタートライン
高田由紀子 作/ふすい 絵
母の入院で,おばあちゃんの住む佐渡で夏休みを過ごす小学5年生の颯太。
遠泳大会にちょう戦しようと,17歳の少年「夏生」に泳ぎを教わることになりました。佐渡の美しい海で始まる友情きずなの物語です。
ポプラ社 1,300円
茨城県青少年家庭課

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きかせたがりやの魔女
岡田淳 作/はたこうしろう 絵
退職した魔女と小学校で出会った「ぼく」は,他の学校の魔女や魔法使いの話を聞かされます。何度もその魔女に会ううちに,話を聞くのが楽しみになっていくのですが,ある日,話は終わりだと言われて魔女にあえなくなってしまいます。
偕成社 1,200円
茨城県青少年家庭課

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ぼくたちのリアル
戸森しるこ 著/佐藤真紀子 絵
5年生のクラスがえで,渡は幼なじみですごいやつのリアルと同じクラスになりました。そこに転校生のサジが加わり,3人で過ごすようになります。楽しくもいろいろなことに気づく毎日が,ずっと続くと思っていましたが…。
講談社 1,300円
茨城県青少年家庭課

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チキン!
いとうみく 作/こがしわかおり 絵
あなたのクラスにもいますか?当たりさわりない意見をいう人。正しいと思ったことはズバッと主張する人。凛さんのような転校生が来るかもしれません。おたがいが思いやりを持って相手を理解しようとしたら何かが変わっていくでしょう。
文研出版 1,300円
茨城県青少年家庭課

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林業少年
堀米薫  作/スカイエマ 絵
日本は森林のとても多い国です。山の樹木を育そだて守っていくことはとても大変なことですが,喜びもたくさんあります。
小学6年生の少年が体験した林業の世界をのぞいてみてください。
新日本出版社 1,500円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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ロボット魔法部はじめます
中松まるは 作/わたなべさちよ 絵
5年生の男女3人がロボットとのダンスコンテストに挑戦。全国大会への出場をきっかけに,目標に向けてロボット改良に努力する過程を通して,反発しあっていたおたがいが理解し心を通わせ,大きく成長していくお話です。
あかね書房 1,200円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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さがしています
アーサー・ビナード  作/岡倉禎志  写真
1945年8月6日に広島で何があったのでしょう。物の写真と,その物が語る言葉が,「ピカドン」という事実を静かにわたしたちに伝えます。時計,軍手,弁当箱など14の物たちは,一人一人が一生懸命に生きていた姿とわたしたちが進むべき未来を探しています。
童心社 1,300円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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よるの美容院
市川朔久子  著
幼なじみの交通事故を目撃してから言葉が出なくなってしまった「まゆ子」。親類の美容院に下宿し,「ナオコ先生」,周囲の人たち,少年「颯太」の支えで次第に明るさとともに言葉を取りもどしていく物語です。
講談社 1,300円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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劇団6年2組
吉野万里子  作/宮尾和孝  絵
卒業前のクラスごとの発表会で, 劇を演じることになった6年2組。配役の気持ちを考え悩みながら劇づくりを進めるうち,今までいやなやつだと思っていた友達への理解が深まり,クラスも次第にまとまっていきます。
学研教育出版 1,300円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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糸子の体重計
いとうみく 作/佐藤真紀子 絵
食べることの大好きな「糸子」のダイエットにかかわる級友。ひとりぼっち,友達をひとりじめしたい思い,異性への思い,家庭の事情をかかえて生きるおたがいへの思いが,それぞれの目を通して生き生とえがかれた作品。
童心社 1,400円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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ライジング父サン
くすのきしげのり 作/松成真理子 絵
突然父が倒れた「シンイチ」。リハビリにはげむ父の姿を見て自分もがんばろうと思い始めます。
困難なことにぶつかると心がつぶれそうになってしまうことはありますが,どんな生き方をしたら未来が開けるのでしょう。
フレーベル館 1,300円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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グッバイ マイ フレンド
福田 隆浩  著
クラスメートのタクヤが事故で突然亡くなってしまった。いつも明るくみんなを楽しませてくれていたのに,ぼくたちはこれからどうしたらいいんだろう。
いっしょに過ごした日々を思い出すのはつらい。でもそうしないと悲しみを乗り越えられないのかもしれない。
講談社 1,300円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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なみだの穴
まはら三桃 作
すこっ,という音とともに,海に開いた,光り輝く「なみだの穴」。
その穴は,泣くのを我慢している人の所にあらわれる。
あふれ出す大量のなみだと6人の物語が心を元気にしてくれる。
小峰書店 1,400円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女
マララ・ユスフザイ 著/パトリシア・マコーミック著/道傳愛子 訳
「わたしの夢は銃では撃てない。」
教育のために信念を貫くマララ。
温かくマララを支える家族の姿。
史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララが世界に希望を与える。
岩崎書店 1,700円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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言葉屋 言箱と言珠のひみつ
久米 絵美里 作/もとやままさこ 絵
「言葉屋」とは,おばあちゃんの本当の仕事。
言葉屋の見習いとして歩み始めた詠子は,たくさんの人との出会いの中で,「言葉を口にする勇気」,「言葉を口にしない勇気」を扱う祖母の思いについて考え始める。
少女の心の変化を,繊細で豊かな表現で描く物語です。
朝日学生新聞社 1,000円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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風船教室
吉野万理子 作/げみ 装画
教室にたくさんの風船が浮かぶ不思議な学校。
そこに転校した小学6年生の田波時生は,不満や不安を抱えながらも,その風船の謎を追っていく。
そこで,時生が知る新たな世界とは?
家族や友情を温かく描き出す物語。
金の星社 1,200円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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ひらめきちゃん
中松まるは 作/本田 亮 絵
対照的な2人に起こる様々な場面を通して,逞しく成長したあかりと葉月。そこにはお互いのよさを認め合う姿と自信をもった明るい表情があります。
心にじわっとしみる友情とは何かを考えさせてくれます。
あかね書房 1,100円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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ブルーとオレンジ
福田隆浩 著/小川かなこ 装画
「自分の武器はなにか,考えろ。」いつも教室でいじめられている少年「ブルー」は考え始める。無難に過ごしている日々,ある女の子のいじめを見過ごせず行動を開始する少女「オレンジ」。この2人の少年少女の行動がみんなに勇気を与えてくれる。
講談社 1,300円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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江戸の象吉
太田大輔 作
人間ではなく,いろいろな動物たちが暮らしている江戸の町にゾウの象吉はある秘密を抱えてやってきた。
象吉が働き始めた日本橋の魚河岸の「魚犬」で起きるピンチと江戸の町の大火事を救うべく,象吉が活躍する。
講談社 1,400円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)

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北加伊道 松浦武四郎のエゾ地探検
関屋 敏隆 文・型染版画
武四郎殿「よくぞ,多くの宝物を世にのこしてくれました。その宝物を絵本の中でよみがえらせまするぞ。必ずや」。
関屋先生の絵本づくりにかける熱い思いが伝わってきます。
160年前の北海道の自然・ひと・くらしを通して読者の感性を優しく育んでくれます。
ポプラ社 1,600円
茨城県推奨図書(茨城県知事公室女性青少年課)
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