平成27年度
いばらき輝く教師塾
茨城県教育研修センター
第7日 1月9日(土)
特別講演会資料(pdfファイル)
【要旨】
おもてなしの心とは,行為を成すに当たってつくす心,表裏のない心,見返りを求めない心であり,教師が子どもたちの学習の環境や支援方法を常に考えながら実践する心と同様である。
好感度を高めるコミュニケーションに大切なことは,第一印象を高める5原則(表情・態度・身だしなみ・言葉遣い・挨拶)を正しく理解し,身に付けることである。
おもてなしの表し方は様々であり,笑顔で接するだけでなく,悲しみ,慰め,いたわりの表情もある。おもてなしの表現は,相手の状況によって変えることが大切である。
キャビンアテンダントとしてのラストフライトにおいて,日本人の優しさと思いやりに触れた。おもてなしは,相手に喜んでもらえるように何かしてあげる心であり,言葉かけはとても大切である。
筑波大学大学院客員教授
Global Manner Springs 代表
江上 いずみ 氏
講義資料(pdfファイル)
【要旨】
東日本大震災では,教師一人一人の的確な判断と指示により,多くの子どもたちの命が救われた。教師の底力は凄いと再確認した。
子どもたちは,小学校から高校までの教育によって,緊急時の避難方法を身に付けていた。避難訓練は,火災,津波,洪水など目的を考えて行うことが大切である。
子どもたちは,誰かの役に立ちたいと思っており,思いやりの気持ちをもっている。それを上手く引き出すのが教師の役割である。
教師とは,子どもたちに対して,人としてどんな生き方が大切なのかを教える仕事である。また,子どもたちと共に感動できるすばらしい仕事である。
筑波学院大学アドバイザー
柴原 宏一 氏
塾生のアンケートより
特別講演会「コミュニケーション術を高める おもてなしの心」についての感想
教師を目指すにあたり,人として周囲に目を向けて気配りできるような「おもてなしの心」を大切にしていきたい。【学生】
日本人として,大人として,女性として,小さなことにも気付き,ひとつひとつのことに丁寧に取り組める人になりたいと感じた。【学生】
教師が備えるべきおもてなしの心は,見返りを求めない無償の愛をもって子どもたちに接することだということを改めて感じた。【若手教員】
「おもてなしの心」は,大切な日本の文化であり,子どもたちにも伝えていきたいと感じた。【若手教員】
講義「震災のとき私たちは」の感想
教師は,児童生徒を守るために,非常事態にどのような対応をするべきかを日頃から考えておく責任があると感じた。【若手教員】
さまざまな災害の際には,教師の言葉かけや行動により多くの人を助けられることを知った。私も底力のある教師になりたい。【若手教員】
高校時代に東日本大震災を経験した。家に帰れず恐怖と不安の中で,夜に水とビスケットが配られた時,先生方の対応に安心し救われたことを思い出した。【学生】
東日本大震災の経験を思い出した。今,自分が生きていられることに感謝し,周りの人々を大切にしながら,一日一日を大切にしようと感じた。【学生】