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辻章教諭(坂東市立七重小学校)

令和2年8月24日掲載

児童よく見る大切さ

辻章教諭
▲辻章教諭

 「子どもを褒めているか」。亡くなった父の言葉だ。新採として働き始めた頃からずっと言われてきた言葉である。自分は、高校教員として働く父の後ろ姿を見て育ってきた。口数の少ない父であったが、教師としてひた向きに働く父は憧れの存在だった。

 改めて考えると、自分はきちんと子どもを褒めていたのだろうか。教員として働き始めて、11年目。これまでに多くの失敗をしてきた。中学校で初めてバレーボール部顧問を受け持った時、専門外の私は、さまざまなバレー指導書を読み、生徒に技術を教えようとしていた。その中で生徒から言われ、忘れられない大切な言葉がある。「先生の部活動は面白くないんです」。自分がその競技の専門であるかないかにかかわらず、生徒はその瞬間を生きているのだと感じた。部員である生徒一人一人を見ず、指導していたのである。子どもを「知らない」とは「恐ろしいこと」と痛感した。

 褒めることは簡単なことではない。なぜなら、その子を知ることが大切だからだ。子どものよさに気付き、伸ばし、真摯(しんし)な気持ちで子どもに向き合うことから指導は始まると考える。そして、褒めるには子どもの姿や表情をよく見て、話を聴くことが欠かせない。友達との関わりや授業での様子、生活面での姿など、一人一人をしっかりと見続けることが大切だと思う。

 学校の主体は児童・生徒である。そして、子どもは未来を生きる。教師は、その未来をつくる子どもを育てる仕事だ。教師として仕事ができるのは、子どもがいてからこそだ。自分は、先輩や同僚、地域の方々、保護者や子どもたちに支えられ、仕事を続けることができた。常に感謝の気持ちを大切に、子どもたちと共に、謙虚に学び続ける教師でありたい。

【令和2年8月18日茨城新聞掲載】

 

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