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大里友美教諭(坂東市立南中学校)

令和元年11月5日掲載

数年後生きる経験を

大里友美教諭
大里友美教諭

 教師という仕事を選んだきっかけは小学校3年生の時の担任の先生との出会いだった。私たちが書いた文や詩をまとめ、文集を作ってくれる先生だった。その先生の口癖は「そうだ」。問題の答えが合っていたり、発表してできたときに必ず「そうだ」と言って褒めてくれた。その励ましの言葉で自信と勇気をもらった。そのとき、教師という職業に魅力を感じたのだ。

 あれから数十年がたった今、私は中学校で国語を教えている。授業の中で子どもたちのがんばる姿を見るとき、あのときの先生のように背中を押すことができたらと、その子の表現の良さをできるだけ多く見つけ出し、認め励ます言葉を掛けるようにしている。

 また、この仕事をしていると、目の前のことにひた向きに取り組む生徒の表情や悔し涙を流す姿、分からないことが分かったときの喜びの笑みに出くわすことがある。先日、部活動大会の応援に行った。皆が一生懸命戦い、最後まで諦めない姿に胸が熱くなった。僅差での惜敗だったが、この経験は間違いなくその子たちのこれからに生かされるはずだ。そんな瞬間に立ち会えたとき、この仕事の醍醐味(だいごみ)を味わっていると感じることがある。

 来年の1月、教え子の成人式に出席するという機会がある。中学校の卒業式以来なので5年ぶりになる。成人式の案内が届いたとき、ふとある恩師の言葉が頭をよぎった。

 「自分たちの仕事はすぐに結果を求めてはいけない。数年後、数十年後のその子の姿に表れていればそれでいい」

 教え子の一人一人が自分の幸せをつかむため、前を向いてしっかりと歩んでいることを願うとともに、再会を楽しみにしている。

【令和元年10月28日茨城新聞掲載】

 

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