フォトニュース
県立竹園高校で植松洋彦先生(JAXA(宇宙航空研究開発機構))によるクロスカリキュラムを行いました

▲講義する植松洋彦先生

▲イオンエンジンの説明

▲小惑星イトカワと「はやぶさ」のランデブーについて

▲教員も小惑星探査の意義について質問

▲貴重な話を記した講義メモになりました
平成29年2月23日掲載
2月21日(火曜日)、竹園高校で植松洋彦先生(JAXA(宇宙航空研究開発機構))をお招きして、クロスカリキュラム(教科横断型連携授業)を実施しました。
竹園高校は「多様性が生む、しなやかな知の力」をモットーに、異なる教科間の関連した内容を、複数教科で同時並行的に連携しながら学習を進めるクロスカリキュラムを積極的に推進しています。
今回は、2年生の英語コミュニケーションⅡの教科書(『CROWN』三省堂)で扱われている宇宙探査機「はやぶさ」プロジェクトの内容について、英文解釈の背景となる知識を中心に特別講義を実施しました。
植松洋彦先生は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)で宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)プロジェクトに従事されています。
2016年12月に行われた「こうのとり」6号機ミッションでは、宇宙ゴミの回収に向けた実験を行うなど日本の宇宙開発の先頭に立っている研究者で、竹園高校PTA会長でもあります。今回、クロスカリキュラムの目的に賛同していただき、特別講義を快諾していただきました。
植松先生は、世界で初めて実用化された「はやぶさ」搭載のイオンエンジンの原理や、地球の重力を利用して宇宙機の運動方向を変更して加速させるスイングバイの技術など理科の知識のみならず、2003年の打ち上げから2010年の地球帰還までの7年間、プロジェクトチームが予期しないトラブルの連続に見舞われても決して諦めることなく驚異的な発想と粘りで克服したことなど、日本中を感動させた「はやぶさ」のドラマを語ってくださいました。
また、植松先生は宇宙ゴミ回収実験について、「宇宙ゴミの問題は宇宙開発の喫緊の課題。失敗は大変残念だったが、次は何としてでも成功させたい」と強い決意を語られていました。
最後に、植松先生から「10年後は予測できないことが起こっている。1996年に「はやぶさ」プロジェクトが開始した時、周囲からは地球の引力圏外の惑星と地球との往復旅行調査など実現できないと言われていた。しかし、既成概念にとらわれずに挑戦し続けたことで、世界初の偉業を達成することができた。これからを生きる君たちにとって大切なことは、『いかにパラダイムをブレイクスルーするか』です」と生徒たちに熱いメッセージが送られ、教室は大きな感動に包まれました。
内容に関するお問い合わせ | |
---|---|
学校名 | 竹園高校 |
連絡先 | 029-851-7515 |
お問い合わせ
〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6 茨城県教育庁 学校教育部 高校教育課[県庁舎22階]
電話 029-301-5260(指導担当) FAX 029-301-5269
E-mail kokyo@pref.ibaraki.lg.jp