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三昧塚古墳出土品修復

文化庁の助成を受けて、三昧塚古墳出土品を修復しています。

 三昧塚古墳出土品は、国の重要文化財(美術工芸品)に指定されています。金銅馬形飾付透彫冠(こんどううまがたかざりつきすかしぼりかんむり)をはじめ、金属製品、砥石、玉、竪櫛(たてぐし)、石棺、ガラス小玉、埴輪などで構成されています。

 

砥石、玉、たてぐし竪櫛、石棺、ガラス小玉、埴輪など

▲砥石、玉、たてぐし竪櫛、石棺、ガラス小玉、埴輪など

 

金銅馬形飾付透彫冠

▲金銅馬形飾付透彫冠

 

 通常、三昧塚古墳出土品は、茨城県立歴史館と明治大学博物館(寄託)に、展示・保管されていますが、現在は、元興寺文化財研究センター(奈良県)に運ばれ、修復作業が進められています。修復作業は令和元年度より3年計画で実施します。

 

県立歴史館での出土品点検作業
▲県立歴史館での出土品点検作業
 明治大学博物館での出土品点検・元興寺文化財研究センターへ搬出のための梱包作業

▲明治大学博物館での出土品点検・元興寺文化財研究センターへ搬出のための梱包作業

 

梱包作業の様子
▲梱包作業の様子

 

 県立歴史館から元興寺文化財研究センターへ搬出のための梱包作業。遺物の大きさに合わせて収納箱を用意し緩衝材を入れて梱包。美術専用車に乗せて輸送しました。

 

 元興寺文化財研究センターでは、文化庁、県文化課、県立歴史館、明治大学博物館の職員が協議を重ねながら慎重に修復作業を進めています。人間にたとえるならば、修復作業は「難しい手術」、修復前の協議は「医師の診断および手術方法の検討」にあたります。

修復中の金銅垂飾付耳飾

▲修復中の金銅垂飾付耳飾です。既存の展示台から外したところです。X線写真などをもとに、修復方法を決定します。

 

修復中の金銅馬形飾付透彫冠

▲修復中の金銅馬形飾付透彫冠です。後世の修補で表面に塗られた補填剤を慎重に除去していくと、馬形装飾のお尻のあたりから線刻(模様)が見えてきました。

 

脱塩処理中の出土品
▲脱塩処理中の出土品
含浸装置
▲含浸装置

 

 金属でできた遺物は土に埋まっている間にさび錆が出てぼろぼろになっています。遺物をアルカリ性の薬液に浸けて錆の原因となる塩分を溶け出させます(脱塩処理)。さらに、空気中の酸素や水分との接触をなくし強度を高めるため、遺物全体にアクリル樹脂を染み込ませます(樹脂含浸)。 この後、割れた遺物をエポキシ樹脂や接着剤で接合し、欠損部を必要に応じて復元して色を付けます(接合・復元)。

 

お問い合わせ

〒310-8588 茨城県水戸市笠原町978番6 茨城県教育庁 総務企画部 文化課[県庁舎21階]

電話 029-301-5449(有形・無形文化財担当)  FAX 029-301-5469

E-mail bunka@pref.ibaraki.lg.jp