国指定文化財 史跡
みととくがわけぼしょ
水戸德川家墓所
水戸德川家墓所は、瑞龍山と号し、茨城県の北部、常陸太田市の北部郊外、阿武隈山地から続く国見山の南側丘陵斜面部に立地しています。東西約360m、南北約500m、標高65~134mの範囲に営まれ、東に里川の沖積平野を、西に谷津田を望む景勝地です。讃岐松平家以外の3支藩の分家は、本家の水戸藩主德川家と同じ墓所に埋葬されています。単一の藩主家名を付すことに無理があるため、本家の家名に基づく名称を用います。
墓の形態は、2代光圀が儒教に基づいて定めた水戸德川家独自の形態です。葬祭は無宗教であるため、墓所内に菩提寺はなく、僧侶の立ち入りは禁じられていました。墓所は、寛文元年(1661)の初代頼房の埋葬、墓造営に始まり、延宝5年(1677)に頼房側室久子(光圀生母)、初代水戸領主の武田信吉(家康5男)、2代夫人尋子が水戸から改葬され、本格的な墓所造営が開始されました。江戸時代の墓は水戸藩主(当主)・夫人墓が29基、一族墓86基、その他4基の合計119基営まれました。
瑞龍山墓所の中程に小さな沢が入り、東西2つに分かれる峰の南側斜面に墓が点在します。東の峰には初代、7代、9代、11代、12代、13代の墓が、西の峰には2代、3代、4代、5代、6代、8代、10代の墓が営まれ、代が降るに従って下部に造営されました。
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