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国指定文化財 建造物
らいごういんたほうとう

来迎院多宝塔

 建物は三間多宝塔、屋根はこけら葺。上・下層とも唐様の組物で下層は出組、上層は四手先です。下層は各面中央間に浅唐戸を配し、両脇間は欅(けやき)材の1枚の板壁です。上層は各柱間に幣軸が立ちますが、下層中央間に位置する幣軸は一回り大きく、東西面は建具入りとなっています。
 平成10~12年度(1998~2000)に実施した改修工事で、多宝塔の宝珠の銘文に「希代廟塔修繕之為檀越」とあることが確認され、弘治2年(1556)に土岐治英が祖先の霊を祭る希代の塔を修繕するために施主を務めていることがわかりました。このことから、建立年代はさらにさかのぼるものと思われます。
 この地方ではほとんど類を見ない多宝塔形式で、よく室町時代の特色を示しています。形式上から、また建立年代の古さからも、極めて貴重な文化財です。

 

地図

 

来迎院多宝塔

 

指定年月日 平成18年12月19日
所在地 龍ケ崎市馴馬町2362
管理者 来迎院
制作時期 室町時代

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