県指定文化財 無形民俗文化財
つかざきのししまい
塚崎の獅子舞
五穀豊穣・天下太平を祈るこの獅子舞の歴史は古く、仁義礼智を尊ぶ「獅子講」人たちによって長く受け継がれ、塚崎の香取神社に合祀されている八龍(はちりゅう)神社の祭礼に舞われました。
「お獅子様」は大正11年(1922)に塚崎の総鎮守である香取神社の境内に安置することになったと伝えられています。
毎年4月15日、7月15日、11月15日の祭礼には、香取神社の斎庭(ゆにわ)で男獅子、中獅子、女獅子の3頭による「せきもんどり」「うずめ」「ひら」「女獅子かくし」「梵天がかり」「橋がかり」の舞が奉納されます。
4月には「回りささら」といって大字全部を回り、6月には大字界で「辻止め」の舞を行います。
また「天水こぼし」の舞は近郷の雨ごいに出張して行われます。
獅子の「風かけ」についている紋章は、「井げたに本」の字で、関宿城主久世大和守に頼まれて雨ごいを行い、その霊験あらたかなところから城主よりその定紋の使用を許されたものと伝えられています。
かつては、獅子講は地域の長男だけで構成され、獅子舞の日には、塚崎へきた嫁や他村へ嫁いだ人たちは里帰りして参拝するならわしであり、獅子の風かけの中に頭を入れて、子どもの健やかな成長や子宝の授かることを祈りました。
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