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県指定文化財 建造物
いつくしまじんじゃほんでん

厳島神社本殿

 子生(こなじ)の地に市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祭神とする厳島神社が鎮座しています。古老の口伝では、文永2年(1265)正月、安芸の厳島より分霊を迎えた社だということです。旧旭村の地域が、常陸平氏一族と深い関係があるところから推察して、当然のことと考えられます。
 また、文化6年(1809)の「御累書年代記写」には、「承暦二年子生山弁才天之此訳造谷村龍蔵院硯録に在之由也」と見え、承暦2年(1078)には造谷の地に弁才天が祀られていたといいます。造谷といっても遠坪近くの池の中島とか、旧村役場と弁天の中ほどの谷津田にあった、とか伝えられています。
 そしていつのころからかは定かでありませんが、弁才天信仰と厳島神社信仰が重なりあって、常陸平氏一族の末裔の人々や近隣の人々の厚い尊崇をうけるようになったと考えられます。子生に遷座されてからの寛文12年(1672)8月、神社の建物から境内の樹木にいたるまで焼失したため、神社関係記録などは残存していません。
 本殿は昭和43年(1968)3月に県文化財の指定をうけ、拝殿は昭和48年(1973)9月に村文化財の指定をうけました。本殿は、小柄ですがまとまっている点と向拝の竜の彫刻が一木造になっている点に特色があります。

 

地図

 

厳島神社本殿

 

指定年月日 昭和43年3月28日
所在地 鉾田市子生877
管理者 厳島神社
製作時期 江戸時代中期

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