平成26年度

いばらき輝く教師塾

茨城県教育研修センター
第6日 12月13日(土曜日)


ワークショップ



講話
     

【要旨】

  •  自分が分かっていることを他人も分かっていると思いがちであるが,子どもたちにとっては,毎日が普段やりなれていないことの連続である。そこで,親や教師の適切な言葉かけや支援が必要である。
  •  多数派が正しくて,少数派が間違いとは限らない。生物は,同質性を保つために,異質性を見付けて攻撃する傾向があるが,人は一人一人違うから尊いのである。子どもたち一人一人がかけがえのない存在である。
  •  先生は,人生で多くの人と出会い,常に周りから見られる職業である。常に自分を律して生活することを心がけ,子どもたちのよいお手本となり,多くの人から尊敬される存在でいてほしい。
  •  人の悪い所を見付けるのは容易く,良い所を見付けるのが難しい。子どもの話に傾聴し,良い所を見付け,子どもたちに自信をもたせる言葉かけをすることが,言葉の力をもつ先生の役割である。
 有限会社アクティブコンピュータ
代表取締役 鈴木 宏治
塾生の感想
  •  児童の行動に対して,何故できないのかと思ってしまうことがあります。しかし,「ひとりひとりは違う,違うから尊い」という大前提のもと,児童への接し方を見直し,思いやりのある創意工夫を心がけていきたいと思います。【若手教員】
  •  「大人がよい見本を示すことが大切」という言葉が印象に残っています。常に自分を律し,恥ずかしくない態度で生活したいと思います。【若手教員】
  •  ある行動が正しいと思い込んでしまう正常性バイアスを打ち破り,常に正しい判断をすることが,教師に求められていると感じました。【学生】



主催者挨拶
     

【要旨】

  •  学生は,教師という仕事に不安があり,若手教員は,自分の指導法が正しいのかに不安をもっている。教師塾は,学生と若手教員が共に学ぶことで,新たな視点に気付くことに意味がある。
  •  いかに立派な人であっても,自分の価値観でしか物事を判断できない。子どもたちを自分の価値観で観てはいないだろうか。教師は,価値観を広げる努力が必要である。
  •  教師は,視野を広げるために,行って,見て,聴いて,考える姿勢が大切である。 
 茨城県教育庁
教育次長 柴原 宏一
塾生代表挨拶
     

【要旨】

  •  いばらき輝く教師塾では,教育課題を,いろいろな視点から見つめ直し,考えを深めることができた。
  •  教師になり3年が経ち,自分は現状の指導法を振り返る必要があると思った。生徒が一生懸命に勉強している姿を見て,自分も教師として学び続けようと考え,教師塾に参加した。
  •  恩師から,信頼教育が大切であるということを学んだ。この教師塾に参加し,専門力と人間力を身に付け,子どもたちと真摯に向き合うことが,信頼教育であると実感した。
 県立三和高等学校
教諭 益子 友希
いばらき輝く教師塾を終えて(塾生の感想)
  •  教師塾は,自分を見直し,反省するよい機会となりました。忙しさを理由に驕り高ぶったまま成長できない自分から抜け出すことができた気がします。【若手教員】
  •  最終日を終え,何か寂しい気持ちになりました。教師塾で学んだことは,自分の課題解決につながるものでした。今後も茨城県の教師像に近づけるよう精進していきます。【若手教員】
  •  人間として言葉の力を持って生まれたからには,多くの子どもたちに幸せと喜びを与えられるような教師になりたいと思います。【学生】
  •  自分自身の思い込みの殻を破ることができたと思います。さまざまな思いに触れることで,自分の思いも確固たるものとして成立していくのを実感しました。【学生】