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宮川 勉教諭(筑西市立五所小学校)

平成27年7月23日掲載

子どもの人生 手助け

宮川 勉教諭 
▲宮川 勉教諭

 学校には毎日小さな物語がある。プールカードを忘れ、プールに入れないと泣く低学年の子。真っ先にマルを付けてもらおうと目を輝かせる子。毎日の学校生活のささいな一瞬一瞬にその子の物語がある。同じことを体験しても、その子によって感じ方も反応も異なる。子どもには、家庭環境や友達関係などその子なりの背景があり、だからこそ、その子なりの育ちや輝きがある。


 教職に就いて30年余。異動するたびに親となった教え子に再会する。かつての教え子の子に向かい合うとき、教え子のこれまでの人生や目の前の子の育ちに思いをはせる。同時に、これまでの自分の仕事の意味を改めて考える。

 これでよかったのか、また、これまでの自分の仕事がどんな意味をなしてきたのかと。長い教員生活を経た今でも、子どもたちの成長に喜びを感じたり、自分のいたらなさに後悔したりすることもしばしばだ。


 一見、毎日が同じことの繰り返しのように見える教員生活も実は、毎日が常に新しい。それは日々、教員仲間やさまざまな保護者・地域の方々、子どもたちとの関わりの中にいるからだ。そして、毎日が更新されていくことで、昨日に比べて少し成長した子どもたちや自分がそこにいると信じたい。


 教育は息の長い営みだ。学校の教えがそのまま社会で通じるわけではないが、せめて学校ではその子の育ちを理解し、良さや輝きを後に生きる学びにつなげてやりたい。教員の仕事は、それぞれの人生をたくましく生きていくための小さな手助け。しかし、それは自分にとって意味ある仕事であり、教師として自分が生きた証だ。

 最近では、その子の人生の「先」に「生」きる何かを与えられたら、「先生」冥利(みょうり)なのだと感じている。

  【平成27年7月14日茨城新聞掲載】

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