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教育いばらきWeb21号 中等教育学校について:県立古河中等教育学校「Σ(シグマ)ソフィアプロジェクト」 

中高一貫教育について

 教育いばらき530号(5月21発行)では小中一貫校を紹介しましたが、こちら教育いばらきWebでは、中学校と高等学校を接続し、6年間の計画的な指導を実践する中高一貫教育校をご紹介します。中高一貫教育校には3つの形態があります。

 

「連携型の中学校・高等学校(連携型中高一貫教育校)」

 設置者の異なる中学校と高等学校が、教育課程の編成や教員・生徒の交流等を通じ、中高の連携を深める形で中高一貫教育を行います。連携型の中学校から連携型の高等学校へは簡便な入学者選抜で進学をします。
 本県では平成15年度から「小瀬高等学校と美和、小川、御前山中学校」が連携を行っています。

「併設型の中学校・高等学校(併設型中高一貫教育校)」

  同じ設置者による中学校と高等学校を接続して、中高一貫教育を行います。
中学校の入学者は中等教育学校と同様に決定しますが、中学校から高等学校への入学選抜者はありません。他の中学校から高等学校に入学する場合は通常の入学者選抜があります。
 平成24年度に日立第一高等学校に附属中学校を開校し、「併設型」の中高一貫教育を行っています。

「中等教育学校」

  一つの学校として、前期課程(中学校)と後期課程(高校)の6年間を一体的に中高一貫教育を行います。前期課程の入学者の決定に当たっては、学力検査は行わず、面接、適性検査の結果などを総合的に判断して決定します。県立では「並木中等教育学校」(平成20年度から)と「古河中等教育学校」(平成25年度から)の2校があります。

 

古河中等教育学校

 ここでは、古河中等教育学校について紹介したいと思います。
 古河中等教育学校は、茨城県の県西地区に県内2番目の県立中等教育学校として平成25年4月に開校し3年目を迎えました。特徴として、6年間の継続的・計画的な教育活動を通じて、高い学力と豊かな人間性を兼ね備えた次代のリーダー育成のための「Σ(シグマ)ソフィア・プロジェクト」を行っています。

 

Σ(シグマ)ソフィア・プロジェクトとは?

         プロジェクトイメージ

 

 「Σ」はすべての和を表す記号で、「ソフィア」は「英知、知恵」を意味するギリシア語です。英知の結集により、未来を創造する総合的な力の育成を図る取り組み全体を表しています。
大学や研究機関、医療機関等との連携による体験学習や異年齢集団を活用した生徒自主的活動、海外を含めた語学研修など多彩な内容を含んでおり、子どもたちの「体験」「探求」「自立」を重んじています。

 Σソフィア・プロジェクトの5つの柱

  • リーダー資質の育成(Σアクション):企業や団体のトップリーダーとのシンポジウムや生徒自ら企画立案して行うボランティア活動を通じて、世界に通じるリーダーとしての広い視野を身につけます。
  • 探究学習(Σリサーチ):大学の卒業研究を模した課題研究で、大学のゼミのような形態で研究を進め、探究的な学習スタイルにより、科学的思考力や表現力を身につけます。
  • 科学教育(Σサイエンス):最先端科学見学などの大学・研究機関と連携した体験活動や身の回りの科学技術を題材とした探求活動を通じて、科学に対する興味・関心を高め、科学的な見方や考え方を身につけます。
  • 国際教育(Σコミュニケーション):スピーチやディベート活動、在留外国人・留学生との交流活動等を通じて、急速なグローバル化の進展に対応できるコミュニケーション能力を育成します。
  • 学力育成(Σアカデミア):前期課程では、中等教育学校の特例を生かした高校の学習内容を一部先取りした学習や習熟度別の少人数指導、後期課程では、医学部などの難関大学への進学を可能とするハイレベルな授業や大学別進学研究会や進学特別講座を行います。     授業の様子
  •     ▲授業中の活発な様子

今年度よりスタートした探究学習「Σリサーチ」を取材しました

 Σリサーチは、前期課程3年次(中学校3年生該当)から後期課程5年次(高校2年生該当)までの3カ年間で大学の卒業論文を模した課題研究を4人程度のグループ別(3年次)及び個人(4年次、5年次)で行うことにより、自ら進んで真理の追究や課題の解決に挑戦できる生徒を育成することを目的としたプロジェクトです。
 今回、学校において「総合的な学習の時間」で各グループの課題研究テーマ設定を進める参考とするため、筑波大学の協力のもと、複数分野の講師による説明会が筑波大学で6月16日(火曜日)に開催されました。
 前期課程3年次の115名の生徒たちは2つのグループに分かれ、それぞれ2人の講師による講義を受けました。

 

      講義の始まる前

      ▲会場の筑波大学に到着

           

 講義のテーマと講義の様子

 
      草薙先生

      ▲草薙 裕先生「将来国際的に活躍するためには大学で何をすればよいか」

  

      舛本先生

      ▲舛本 泰章先生「青色発光ダイオードの衝撃」

     

      西村先生

      ▲西村よしみ先生「世界につながる日本語」

 

      腰塚先生
      ▲腰塚 武志先生「都市空間とはなにか」

 

 生徒たちは真剣にメモを取りながら、各60分の講義を聴きました。
 講義の中で、草薙先生から「好奇心が大切。人が気づかないことに気づく力(セレンディピティ)を大切にしてほしい。学校生活を楽しんでほしい」、 舛本先生からは「最初に道を切り開くことが大事なことである。有望に見える道を歩むのが最後の勝者になるとは限らない」、 西村先生からは「大学生は感受性が豊かな時期なので、大学生になったらいろいろなことを想像して、想像力を豊かにしてほしい」、 腰塚先生からは「今のうちに、さまざまなものに出会って感動してほしい」 とのメッセージをいただきました。 
 草薙先生の講義を聴いた大須 萌未さんは、「今までは目的をもって勉強する意識がなかったので、深い話が聞けて良かった」と感想を語ってくれました。         

 生徒たちは、今後3か年に及ぶ研究に取り組んでいきます。今年11月に予定されている中間発表会が楽しみです。

生徒の真剣な姿

▲真剣なまなざしの先には …                   

生徒の真剣なまなざし

 


 このように中等教育学校では、中学校と高等学校の6年間を一体的に教育できるメリットを活かす取り組みが行われています。

 

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