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教育いばらきWeb 15号 特集1

全国体力テスト、好成績の裏側~県内体育優秀校の取組み~

 平成24年度、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(小学5年生・中学2年生対象)」において、本県は、中学2年生が男女とも全国1位、小学5年生が男女とも全国2位という、すばらしい結果でした。

 この結果の背景には、県で実施している「児童生徒の体力アップ推進プロジェクト」とともに、県内各学校の教員の指導の工夫があります。県内でも特に、工夫した取組みが体力向上につながったとして、体力つくり優秀校に選ばれたのは、東海村立舟石川小学校と筑西市協和中学校です。
 今回は、この2校の体力向上させるための取組みを紹介していきたいと思います。

 

東海村立舟石川小学校

 東海村立舟石川小学校では、業間運動(元気っ子タイム)を実施しています。この取組みでは、月・火・金曜日の業間休み(2時間目と3時間目の間の休憩時間)に、全校生徒が学年ごとに様々な種目をこなす、サーキットトレーニングを行っています。
種目は、大きく分けると、「GOGOランニング」、「元気っ子ランド」、「お手玉シュート」の3つです。


 「GOGOランニング」は、7種類のランニングエクササイズです。スキップやもも上げといった種目で30メートルを2セットずつ走っています。この種目では、走るための基礎トレーニングとなっています。

  GOGOランニング    GOGOランニング

  ▲GOGOランニングの様子1         ▲GOGOランニングの様子2

 

 「元気っ子ランド」は、逆上がり、タイヤ馬跳び越し、登り棒、平均台・なわ渡り、ラダー、山登り、砂場で立ち幅跳び、フラッグタッチ、100メートル走の9種目です。校庭の遊具を十分に使い、遊びの要素を取り入れながらトレーニングできるような種目となっています。

  元気っ子ランド    元気っ子ランド

  ▲鉄棒                    ▲タイヤ跳び

 

             元気っ子ランド

             ▲ラダー

 

 「お手玉シュート」は、学年や学級別に2チームに分かれ、長距離の玉入れをする種目です。舟石川小学校の体力テストで投力が課題として挙げられたため、新しく取り入れられた種目です。

  お手玉シュート    お手玉シュート

  ▲お手玉シュートの様子1          ▲お手玉シュートの様子2

 

 上記で紹介した業間運動(元気っ子タイム)を始めたのは、5年前、体力テストの結果があまり良くなかったため、前任の教員が体力づくりを始めたことがきっかけとのことでした。「この取組み導入後、去年は優良賞をいただいたので、少しずつ結果は出てきていると思っています」と体育担当教員の方が話してくれました。

 外部のコーチは雇わず、サーキットコースの内容は種目ごとに、教員を割り振って決めているとのことでした。
 運動が苦手な子のフォローについては、その子のペースで回れるようにし、「早く」などの声かけをしないようにしているそうです。
 今後の課題として、今年度から始めた「お手玉シュート」を挙げていました。「この取組みが結果につながるよう、改良を加えながらやっていきたいです」と話してくれました。

 

東海村立舟石川小学校ホームページ

 

筑西市立協和中学校

 筑西市立協和中学校では、生徒に意欲的に活動してもらうために、通常の体力テストに加え独自の取り組みを行っています。協和中で行われている体力テストには2つの大きな特徴があります。
 1つ目は、体力テストの点数について工夫がされている点です。通常の体力テストが10点満点なのに対して、協和中では点数を付け加え15点満点となっています。まず生徒にはオリエンテーションの段階で、各種目に目標値を設定させます。また、Cラインという線を記録表に引かせ、それを下回らないように努力するよう声をかけています。
体力が優れている生徒にとっては10点のレベルに達してしまうことが多く、それ以上の記録を目指すことができません。15点満点に設定することにより、体力を向上させようとする意識をさらに高め、積極的に取り組めるようにしています。逆に、体力があまり優れていない生徒には、Cラインを下回らないように努力させたり、得意な種目を伸ばしたりできるようにしています。
 また協和中では頑張って取り組んだ生徒を賞賛するために、種目別で学校1位になると名前が刺繍されたハチマキがもらえます。このハチマキ獲得を目指すことが、生徒のさらなるモチベーションアップにつながっているようです。

 2つ目の特徴は、記録更新のために何度も挑戦ができる点です。通常の体力テストは1回限りですが、協和中では何度も記録に挑戦できるように、記録カードに工夫がされています。また、教師側も定期的にファイルを確認し、生徒の記録が伸ばせる所について細かくアドバイスをしています。

  体力テスト記録表記入の様子    記録更新に再度チャレンジ

  ▲体力テスト記録表記入の様子        ▲記録更新に再度チャレンジ1

 

             記録更新に再度チャレンジ

             ▲記録更新に再度チャレンジ2


 体力テスト終了後は、記録表をもとに、得意・不得意の種目を分析し、改善するためにはどんなトレーニングが必要か、生徒自身が考えます。課題を見つけ、自ら改善策を考案することで、生徒の自主性を育むこともできます。このような、自主性を大事にする教育環境をつくっています。

             指導の様子

             ▲指導の様子

 

 協和中独自の体力テストを始めたきっかけは、生徒の「先生、10点(通常の体力テストにおける満点)にいったんですが、これ以上はどうすればいいですか?」という言葉からだそうです。
協和中では、年間を通して走練習を中心に朝の陸上練習をしたり、部活動で体力の向上を目指し取り組んだりして、学校全体で体力向上を目指して活動しています。そういった日々の積み重ねから、少しずつ生徒の体力がついていき10点では物足りないという生徒がたくさん出てきたそうです。そして昨年度から、独自の体力テストを実施するようになったそうです。実施した結果、生徒たちが積極的に10点以上を目指すことが多くなり、昨年度の体力テストの結果が上がったそうです。「体力テストが終わった後も、何度も記録を伸ばすために挑戦してくれます」と、体育担当教員の方が話してくれました。
 日々の体育の授業で行われる、集団走やペアストレッチ、体力テストの取組みを経て生徒たちの体力向上に対する意識が高くなっているそうです。
 「種目によっては学校全体で落ち込んでいる部分もあり、その課題を解決するために授業で鉄棒やラダーなどを取り入れました。ラダーは、誰もが気軽に取り組めるようにグラウンドに設置してあります。授業の導入などで触れることにより関心が高まり、授業以外でも自主的に行う生徒が出てきました。また部活動でも活用することができ、生徒の意識を向上させることができました」と、生徒たちの変化を語ってくれました。

※ラダー:地面に置く梯子状の器具。踏まないようにステップすることで、瞬発力や俊敏性をトレーニングするもの。

 「今までの取組みに対する課題や今後改善したいことは?」という問いに対して、「現在、生徒たちの記録は伸びているので良いと思いますが、逆にそうでない生徒たちをどのように意識付けさせ伸ばしていくかが課題です。そのような生徒たちにも「努力すれば、できるようになるんだよ!」と励ましながら取り組ませていくことです。特に、体力があまり優れない生徒たちの様子を教師側で細かく見て、声かけをしていくようにしています」と話してくれました。

             集団走の様子  

             ▲集団走の様子

 

筑西市立協和中学校ホームページ

 

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