ふるさと発見事業の成果について

1 事業の趣旨

 子どもたちが「総合的な学習の時間」等を利用して,豊かな五感を働かせ,自分たちの住んでいる地域の特色ある場所や人材,文化等のよさを探索する体験的な活動を通して,地域を再発見する喜びを味わい,地域の方々との交流を深めながら,郷土を愛する心を培うとともに,自ら学んでいく力を育てる。そのため,市町村が主体となって,学校・家庭・地域社会の三者が連携を密にしながら行うふるさと発見事業の実施に要する経費について,予算の範囲内において補助金を交付する。

【実施小学校数,地区発表会参加校数】

教育事務所 実施小学校数 発表会参加校数
水 戸 27 10
県 北 12
鹿 行 13 11
県 南 32 11
県 西 27 10
111 50

2 実施校が取り組んだ主な活動
     (実施校111校,複数回答)

活  動  内  容 学校数 備        考
特色ある場所,自然の体験的な調査活動 111 米作り,川や水質に関すること,魚,植物,昆虫,…等
特色ある文化,歴史の体験的な調査活動 111 伝統文化,祭,特産物(そば,メロン等),偉人,…等
特色ある人材から学ぶ活動 82 △△踊り保存会の方,農家の方,○○名人,… 等
特色ある施設の体験的な調査活動 35 ○○資料館,浄水場,老人ホーム,△△記念館,…等

【日立市立諏訪小学校の活動−総時間数:28時間− 
4月 アンケート調査
5月 【ガイダンス@】
6月 調査内容の検討
グルーピング@
仮の課題づくり
グルーピングA
7月 【ガイダンスA】
【課題の決定】
9月 【グループ毎の現地調査】
    ・諏訪の植物や生き物調べ
    ・ささら,諏訪太鼓
    ・諏訪の水穴調べ
    ・諏訪の歴史や歌調べ
    ・諏訪の名物お菓子調べ
    ・諏訪の環境調べ
    ・その他
10月 インタビュー内容の検討
ゲストティーチャーの方へ
グループ別インタビュー
個人による調査のまとめ
11月 【校内発表会】
  保護者の方も招いて
【諏訪町コミュニティーセンター等での展示発表】
【県北地区発表会】

3 実施後の児童,教師,保護者,地域の方々の主な反応

 (1) 児童の声

 毎日食べている米を作るのは,こんなに大変なことがよくわかった。(三の丸小「コメ作り大研究」から)
 ぼくの町に古墳があったのに驚いた。土器づくりもやってみて,他の町の子に自慢できる。(豊郷小古墳・土器…豊郷のよさ発見」から)
 私の発表も,おじいちゃんのインタビューを入れて工夫したけど,他の学校ではいろいろな人との交流もしていてとても参考になった。(古河市発表会後の感想から)

 (2) 教師の声

 地域にある施設の見学や体験を通して,場に応じた挨拶や言葉遣いなど,人とのかかわり方を学ぶことができ,よりよい地域づくりを目指そうとする態度が養われつつある。(三村小「ディスカバー三村!心の旅」から
 伝統的な祭や行事等の調査活動や参加により,地域に関する興味・関心が高まり,進んで課題を見付けようとする「総合的な学習の時間」実施に向けての一材料となった。(諏訪小「I love すわ!」から)

 (3) 保護者の声

 校内発表会を参観して,子どもたちが興味をもって熱心に調査やまとめに取り組んだ様子が伝わった。調べ終わった後もまた新たな課題をもったという感想から,継続して研究しようという意欲も育っていると感じられた。(竹原小「出動!ふるさと発見調査隊」から)
 町の文化祭で展示されて,地域の多くの方々の目に触れる機会がもてたことは,小学生のいない家庭でも話題になったり,子どもたちのよい刺激になったりするだろう。(金砂郷町発表会後の感想から)

 (4) 地域の方々の声

 まとめ方も工夫してあって,十分時間をかけて子どもたちが調べたり体験したりした跡がわかり,素晴らしい。大人が知らないことまで調べてあり,子どもたちに教えられた。(下辺見小学校発表会後の感想から)
 いろいろな学校で,ふるさとを見直すきっかけとなるよい事業だと思う。町の将来を,子どもたちに安心して任せられそうだ。せっかくの作品なので,地区で1会場の展示だけではもったいない。インターネット等で紹介してはどうか。(鹿行地区発表会後の感想から)

4 事業の成果と今後の方向

 (1) 成 果

 新学習指導要領で新設された「総合的な学習の時間」を学校で実施する上で,活動の一つのモデルを提示することができた。
 児童が地域の自然・文化・歴史等を調査したり体験したりすることによって,地域を見直し再発見する姿が見られ,郷土を愛する心を育てることができた。
 地域の自然の現地調査や特色ある人材へのインタビュー等の活動を通し,回を重ねるにしたがって,地域の方々との交流を深めることができた。
 調査結果のまとめの中には,発見や驚きばかりでなく,新たな課題を見付け,その課題に向かって取り組もうとする姿が伺え,自ら学んでいこうとする力の素地が徐々に育っている。

 (2) 今後の方向

 1年間に111校という限られた小学校の実施であるので,その他の小学校でも,できるだけ多く実施されるよう市町村教育委員会への協力を得て広げていきたい。また,実施した学校については,培った成果をもとに,さらに,継続・発展させたい。
 今後も,「総合的な学習の時間」等を活用した本事業を推進し,さらに成果を上げていきたい。


お問い合わせ先
教育庁義務教育課 指導担当 電話 029−301−5226


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