県立高校の新しい入試制度について

  1.  県教育委員会では,「時代とともに制度は変わる。」という合意のもとに,より一層,多様な生徒の実態に対応し,生徒一人一人の個性を伸ばしたり,特色ある学校づくりを進めるため,現行高校入試を見直し,今の中学3年生が受験する平成13年春から新しい制度で高校入試を実施することにしました。
  2.  茨城県立高等学校入学者選抜制度検討委員会(入試制度検討委員会)の報告書の提言に基づいて,入学者選抜方針を4月25日の 定例教育委員会に諮り,新しい制度を策定しました。
  3.  新しい制度は、一般入学の合格者の決め方や調査書などを見直したもので,高校入試の大枠は変わりません。推薦入学、一般入学、第2次募集はこれまでと同じ時期に実施し、学力検査の日程や願書の出願方法なども変わりません。
  4.  受験生や学校が混乱しないで,スムーズに対応できるように,実施(入試)要項及び各高等学校での選抜方法の詳細については,夏休み前までに,受験生や中学校の先生などにお知らせできるよう準備しています。
 現行制度による本県の県立高校入試は,平成6年春から平成12年春まで7回実施してきました。
 その間,平成9年6月の中央教育審議会の答申を受けて,文部省から,選抜方法の多様化及び評価尺度の多元化の観点に立った高等学校の入学者選抜方法の改善を一層進めていく必要がある旨の通知がありました。 また,平成10年11月には,学校教育法施行規則の改正により,学力検査・調査書両方とも用いない入学者選抜が可能になりました。

入試制度検討委員会

・委員長
  曽我日出夫茨城大学教授

・開催期間及び回数
  平成11年10月から平成12年2月  7回開催

・報告書の提出
  平成12年2月29日

・報告の概要
 考える力や表現する力を重視した問題作成を一層推進する。
 選択問題を実施する教科の検討をする。
 調査書は,A4判1枚(片面)にする。
 観点別学習状況の評価は第3学年のみ記載する。
 評定は3年間を記載する。
 学力検査と調査書の両方が,一定のラ インより上にある者を合格させ,次に,学力検査と調査書のどちらか一方を重視して合否を決める。
 観点別学習状況の評価は,現行制度のような一律の点数化はしない。
 調査書の使い方などで,各高等学校の裁量を拡大する方向で見直す。
 不登校生徒等の取扱いに配慮する。

● 合否判定方法の具体例

  例えば募集人員が100人の場合

はじめにA群を決める。


 次に,B群の中から,募集人員の残りの人員(100−70)=30人について,学力検査重視,調査書重視のいずれかの方法を使って合格者を決定する。その際,2つの方法を使う人員の割合は,学力検査重視:調査書重視=30:70,40:60,50:50,60:40,70:30の中から高等学校が決める。
 なお,調査書重視の選抜における評定以外の利用項目については,観点別学習状況,部活動・特技等の記録,特別活動の記録などの中から高等学校が決める。


●新制度と現行制度の違い

項  目 新  制  度 現 行 制 度
学力検査
 5教科各100点満点
 社会の地理的分野において選択問題を出題

 
 5教科各100点満点
 5教科すべて選択問題を出題

 
調査書
 A4判1枚(片面)
 記載項目の見直し例
観点別 3年生だけ
運動能力の記録は,体力テストの級だけ(A,B,C)

  
 
 A4判1枚(両面)
 記載項目例
観点別 3年間記載
運動能力の記録は,体力テストの各種目ごとの記録を数値で記載するとともに,総合判定である級(A,B,C)も記載

 
合格の決め方
 学力検査と調査書を用いる。
 評定は3年間を点数化して使う。
 観点別は点数化はしない。
 学力検査得点と調査書点を別々にみて判定する。
・学力検査と調査書を別々に順位付けし,それぞれが募集人員の80%より上にある者は原則合格。
 残りは,学力検査重視,
調査書重視のいずれかの方法を使って合格者を決定する。その際,2つの方法を使う人員の割合は学校が決める。
 不登校生徒等については,合否判定において,不利が生じないように配慮する。

 
 学力検査と調査書を用いる。
 評定は3年間を点数化して使う。
 観点別は点数化して調査書点に入れて使う。
 学力検査得点と調査書点を合計して判定する。




 お問い合わせ先
   教育庁高校教育課計画担当 電話029−301−5251




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