茨城県近代美術館(水戸市千波町東久保 029−243−5111)
1 展覧会名 「20世紀静物画の展開 ―フィリップス・コレクション展―」
2 内 容
・草花,食器,果物,楽器,調度類など生活に密着した品々を描く静物画は,我々にとってなじみ
深い伝統的な画題です。
・16世紀から17世紀にジャンルとして成立して以来,時には象徴や寓意を盛り込む場として,
また,時には対象の質感や量感の表現法を学ぶ手段として,多くの画家がこの画題に取り組んでき
ました。
・フォーヴィスムやキュビスム,表現主義など多種多様なイズムを生み出した20世紀の画家たち
も,物と物とを自由に構成することのできる静物画をとおして自らの絵画理念を実証しようとしま
した。
・この展覧会は,世界有数のコレクターとして知られるダンカン・フィリップスとその妻マージョ
リーによって創設されたワシントンD.C.のフィリップス・コレクションの所蔵品から,静物画
のみを選りすぐって構成されています。
3 見どころ
・色彩の画家といわれるボナール,絵画のイメージを一新させたピカソ,キュビスム的構成を追求
したブラックなど,今世紀を代表するヨーロッパの画家たちの作品とともに,ヨーロッパのモダニ
ズムを吸収し,そこから独自の表現を紡ぎだしていったアメリカの作家たちの作品を展示し,20
世紀に展開したさまざまな表現様式をたどります。
・主な出品作:「グラスと果物のある静物(ピカソ,1939)」,「ピンクのろうそく(ルソー,1905〜08」
「苺(ボナール,1920)」,「ぶどうとクラリネットのある静物(ブラック,1927)」
4 会 期 等 平成11年6月26日(土)〜平成11年8月1日(日)
休 館 日 毎週月曜日
開館時間 9:30〜17:00(入場は16:30まで)
5 入 館 料 一 般 810(690)円
大高生 570(460)円 ※( )内は,20名以上の団体
中小生 340(230)円
※ 65歳以上は無料。第2・第4土曜日(6/26,7/10)は,高校生以下の入館は無料。
【お問い合わせ先】 教育庁文化課芸術文化担当 029―301―5446
茨城県近代美術館(水戸市千波町東久保 029−243−5111)
1 展覧会名 「ファミリー美術館’99 武井武雄―空想へのいざない」展
2 内 容
・武井武雄(1894〜1983)は,童画のパイオニアともよばれ,それまで軽視されがちだっ
た児童雑誌の挿絵など,子どものために描かれた絵画を童画と命名して,芸術にまで高めた作家で
す。その画風は空想力と機知に富み,美しい色彩と相まって子どものみならず,大人まで魅了しま
した。
・武井氏は,童話や詩なども数多く創作し,内面に秘めた豊かな詩情は,彼の作品を他の追随を許
さない独自のものとしています。
・武井氏の生涯の後半において,情熱を注ぎ作られた刊本作品は,書物という形で武井自身の美術
を表現しようとしたものであり,あらゆる版式や新技法を用いて創意工夫をこらし,挿絵画,文章
のみならず,装丁,素材にまでこだわった本の芸術と呼ばれた139冊の創作絵本です。
・武井氏が創作した刊本作品は,毎回趣向を変え,あらゆる種類の版画や,寄せ木細工,伊勢の切
り絵,螺鈿細工,麦藁モザイクなどをはじめ,多様な表現を取り入れています。
・この139冊からなる刊本作品は,戦前戦後において,固定会員にのみ頒布,秘蔵されてきたも
のであり,「幻の美書」といわれてきたものです。
3 見どころ
・本展は,武井氏が日本童画家協会展に出品した作品や「お化けの連作」などの代表的な作品,挿
絵原画,「鳥の連作(自刻木版画)」を中心とする版画,139冊の刊本作品,その他にもミニア
チュールと呼ばれる陶,木彫の額に自筆画を入れた作品,絵・装丁を手がけた本,印,工芸品など
約250点により武井武雄の幅広い創作活動を紹介する,今までで最大規模の展覧会です。
・主な出品作品
「お化けの連作」(「1番お化け」から「10番お化け」まで)1956〜59
「鳥の連作bP3」(版画)1975,「刊本作品 139冊」1935〜82
4 会 期 等 平成11年8月7日(土)〜9月5日(日)
休 館 日 毎週月曜日
開館時間 9:30〜17:00(入場は16:30まで)
5 入 館 料 企画展示室「武井武雄」展は無料。常設展示室「親子で見る所蔵品」展の入館料は,下記のとおり。
一 般 690(570)円
大高生 460(340)円 ※( )内は,20名以上の団体
中小生 230(170)円
※ 65歳以上は無料。
【ファミリー美術館関連イベント】
・親子で見る所蔵品展(1階常設展示室)
7月28日(水)〜8月29日(日)
親子で楽しめる作品が一杯。会場に用意されたなぞなぞやクイズを楽しみながら美術鑑賞ができます。(入場料金:常設展入場料金)
・ハートファクトリー(地階講座室)
8月7日(土)〜15日(日)
自由参加のオープンワークショップ。小さな子供から大人まで,色々な素材を使って,自分のイメージや気持ちを形にしていきます。(参加費:無料)
・絵本の森(アートフォーラムコーナー)
7月30日(金)〜9月1日(水)
楽しい絵本,不思議な絵本,懐かしい絵本など,色々な絵本を自由に読めるコーナーです。
その他映像コーナーでは,豊富な映像により武井武雄の世界をご紹介いたします。 (入場料金:無料)
・ミュージアムツアー
8月21日(土),22日(日)
美術館の人と一緒に色々お話をしたり,作品を見たりしながら美術館の中を廻ります。(親子でも,子供たちだけでも参加できます。)
(常設展チケットをご用意下さい。)
・ミュージアムシアター「トイストーリー」
8月8日(日) 入場料金:無料
【お問い合わせ先】 教育庁文化課芸術文化担当 029―301―5446
茨城県つくば美術館(つくば市吾妻 0298−56−3711)
1 展覧会名 「シュルレアリスムから抽象へ 杉全直(すぎまたただし)」展
2 内 容
・戦後を代表する前衛美術家・杉全直(1914〜1994)の業績を,初期から晩年に至るまで
の作品と,遺族の手元に残された資料を加えて紹介することにより,我が国における前衛的絵画動
向の一断面を浮き彫りにします。
・杉全氏は,戦前にはシュルレアリスムの影響下で作品を発表し,戦後もしばらくそうした傾向を
維持しながら,独自の魅力に富んだ幻想的な世界を描きました。
・その後,構成的要素の強い抽象的な形態を描きはじめ,1957年頃から日本美術界を席巻した
アンフォルメル絵画と歩調をあわせた強烈な色彩と筆法による作風を示しました。しかし,杉全氏
は,六角形を基本形態とした全く独自な「キッコウ」と名付けられた作品に行き着き,とりつかれ
たようにこの種の作品をいくつか制作し高い評価を得ました。そして,これらの作品は,国立近代
美術館をはじめとする各地の美術館に収集されました。
・1960年代末頃からの作品は,徐々に立体的表現へと移行します。80年代に入り再び平面に
立ち帰り,滲みの効果を思わせる色彩を用いて,ぼんやりとした空間に漂う不可思議な生命感を持
った六角形を,カンヴァスの上に蘇らせました。
3 見どころ
・杉全芸術の全貌を,代表的な作品を中心に,多数の出品作品をもって本格的に紹介します。
・杉全氏没後の大規模な展覧会は,本展が始めてとなります。
4 会 期 等 平成11年7月31日(土)〜8月29日(日)
休 館 日 毎週月曜日。
開館時間 9:30〜17:00(入場は16:30まで)
5 入 館 料 一 般 370(310)円
大高生 270(210)円 ※( )内は,20名以上の団体
中小生 170(110)円
※ 65歳以上は無料。
美術講演会
「杉全直の人と芸術(仮題)」
講師:斉藤泰嘉(さいとうやすよし)
(筑波大学助教授)
日時:8月14日(土)
午後1時30分〜
会場:美術館2階
アルスホール
【お問い合わせ先】 教育庁文化課芸術文化担当 029―301―5446
茨城県天心記念五浦美術館(北茨城市大津町椿2083 0293−46−5311)
1 展覧会名 「六大浮世絵師名品展 ―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―」
2 内 容
・浮世絵は江戸の生活全般を題材とし,当時流行の風俗,人気の役者,評判の美人,名高い名所風
景を写しています。
・浮世絵は,版画という大量制作が可能な技法によって庶民の文化となり,生活に密着して親しま
れてきました。
・浮世絵の芸術性は早くから国際的にも高く評価され,斬新な構図や色彩,的確で簡潔な描写は,
マネやルノワールら印象派の絵画をとおしてヨーロッパの芸術運動にも大きな影響を与えました。
・明治期,岡倉天心は,浮世絵概説(茨城県天心記念五浦美術館蔵)を執筆するなど,日本人とし
ていちはやく浮世絵を美術史的に体系化し,高く評価していました。
3 見どころ
・本展では,平木浮世絵美術館コレクションから,数多く登場した浮世絵師の中でも最も際だった
業績を残し,絢爛たる浮世絵の黄金期を築いた6人,鈴木春信,鳥居清長,喜多川歌麿,東州斎写
楽,葛飾北斎,歌川広重の重要美術品42点を含む代表的な作品120点を展示し,現在でも多く
の人々に親しまれている浮世絵の魅力を紹介します。
・主な出品作品
「遊女に玉づさ(鈴木春信)」,「日傘をさす芸者(鳥居清長)」,
「高名三美人(喜多川歌麿)」,「三代目市川高麗蔵の志賀大七(東州斎写楽)」,
「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏(葛飾北斎)」,
「東海道五十三次之内 箱根 湖水圖(歌川広重)」
4 会 期 等 平成11年7月17日(土)〜8月22日(日)
休 館 日 毎週月曜日。
開館時間 9:30〜17:00(入場は16:30まで)
5 入 館 料 一 般 600(500)円
大高生 400(300)円 ※( )内は,20名以上の団体
中小生 200(150)円
※65歳以上は無料。
【お問い合わせ先】 教育庁文化課芸術文化担当 029―301―5446
茨城県立歴史館(水戸市緑町2−1−15 029−225−4425)
1 展覧会名 「―尾形乾山開窯300年・京焼の系譜―乾山と京のやきもの」
2 内 容
・平成11年は,日本陶芸史上に不滅の輝きを放つ尾形乾山(けんざん)が,京都・鳴滝(なるた
き)に窯を開いてから300年にあたります。能書家としても知られる乾山は,陶芸の世界では陶
工・デザイナーとして,「琳派(りんぱ)」の美意識を縦横に発揮した独自の世界を確立しまし
た。
・京の焼き物は,彼をひとつの頂点として,実に多様で,質の高い陶芸美の世界の広がりをみせて
います。
・この展覧会では,兄・尾形光琳との合作のほか,乾山の代表的作品を一堂に公開するとともに,
乾山の師・野々村仁清(ののむらにんせい)から江戸後期の清水六兵衛,奥田頴川(おくだえいせ
ん),青木木米(あおきもくべい),仁阿弥道八(にんあみどうはち)らに至る名工の作品,さら
に,茶の心を伝え続けた樂家(らくけ),永樂家(えいらくけ)の歴代の作品など,百花繚乱たる
京焼の系譜を紹介します。
3 見どころ
・本展には,重要文化財4点を含む156件の資料が展示され,京都という歴史と文化的雰囲気を
土壌に,王朝文化へのあこがれ,清新な町人文化,中国趣味といった様々な個性が結実した陶芸美
の世界を展開します。
・光琳,乾山の絵画作品7点,出土陶片資料6件も展示され,多面的に乾山の美の世界を鑑賞する
ことができます。
・主な展示作品
重要文化財 色絵若松図茶壺(いろえわかまつずちゃつぼ)(野々村仁清・文化庁蔵)
重要文化財 色絵牡丹図水指(いろえぼたんずみずさし)(野々村仁清・東京国立博物館蔵)
重要文化財 銹絵染付金彩薄文蓋物(さびえそめつけきんさいすすきもんふたもの)(尾形乾山・サントリー美術館蔵)
4 会 期 等 平成11年 7月31日(土)〜平成11年8月29日(日)
休 館 日 毎週月曜日
開館時間 9:30〜16:30
5 入 館 料 一 般 570(460)円
大高生 290(230)円 ※( )内は,20名以上の団体
小中生 150(110)円
※ 60歳以上は無料。
講演会
「京都の色絵陶器ー仁清と乾山を中心にしてー」
講師:荒川正明氏
(出光美術館学芸員)
日時:8月22日(日)
14:00〜
会場:茨城県立歴史館講堂
展示解説
解説:桐原治美
(歴史館首席研究員)
日時:8月7日(土)
14:00〜
【お問い合わせ先】 教育庁文化課文化財担当 029―301―5449