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歴史の道調査事業 古代第2回調査

日時

平成24年1月30日(月曜日)

 

参加者

田中(専門委員)、西野(調査員)、堀部(調査員)、宇留野(調査員)、太田(調査員)、石井(事務局)、吹野(事務局)

 

水戸市渡里町(台地縁辺部)及び堀町(水戸市立第五中学校北側)

調査の概要

今回の調査は、水戸市渡里町(台地縁辺部)及び堀町(水戸市立第五中学校北側)における定点調査です。水戸市渡里町付近は、那珂郡衙に比定される国指定史跡「台渡里官衙遺跡群」が所在する区域であり、常陸国府(石岡市)から宮城県岩沼市付近で東山道に合流するまでの東海道陸奥海道(仮称)における「河内駅」の有力な候補地として目されています。本日は田中専門委員が調査によって確認した東海道陸奥海道の一部について古代部会で検討するために現地調査をするものです。

 

「台渡里官衙遺跡群」の概要

「台渡里官衙遺跡群」は、那珂川右岸の標高約30mの台地縁辺部に立地し、「台渡里廃寺跡」と「台渡里官衙遺跡」によって構成される国指定史跡です。
「台渡里廃寺跡」については、昭和14年から昭和18年の高井悌三郎氏による調査、及び昭和46年から平成16年の水戸市教育委員会による調査によって、7世紀後半から9世紀後半の寺院跡と、その南方に位置を変えて造営された9世紀末から10世紀末の寺院跡が確認されています。遺跡からは「仲寺」と墨書された土器等が出土していることから、いずれも那珂郡衙に関連する寺院であると考えられています。
「台渡里官衙遺跡」については、平成18年から平成21年の水戸市教育委員会による調査によって、東西約300m、南北230mの範囲が二重の溝によって区画され、その内側に8世紀初頭から9世紀後半の総柱式の礎石建物跡が整然と配置されていることが確認されました。整然と配置された多数の総柱式の礎石建物跡については遺跡内から炭化米が出土していることから那珂郡衙の正倉であると考えられています。

 

水戸市渡里町(台地縁辺部)の古代道路推定地

当地は、勝憧寺西側の台地縁辺部に位置し、北へ開口する谷津を利用した切通し状の地形になっています。今回の調査では、切通し上位部において中央部が直線的に緩やかにくぼんでいる地形(※画像1参照)と、切通し中位部において谷津の斜面を直線的に平坦にしたような地形(※画像2参照)を確認しました。この切通し中位部における直線的に平坦にしたような地形は、幅が約12mあり、古代道路の幅とほぼ一致することから古代道路である可能性が高いと考えられます。

 

(左)画像1 切通し上位部の状況(南から撮影)、(右)画像2 切通し中位部の状況(北から撮影)
▲(左)画像1 切通し上位部の状況(南から撮影)、(右)画像2 切通し中位部の状況(北から撮影)

 

水戸市堀町(水戸市立第五中学校北側)の古代道路推定地

当道路は、水戸市立第五中学校北側にある狭い路地で、東海道陸奥海道の推定ルートの延長線上にあるものです。当道路は、区間としては短いものの、古代から幾度かの道路改修を経て、現在でも古代道路と同じルートを使用している寿命の長い道路かもしれません。

 

画像3 推定古代道路の状況(南から撮影)
▲画像3 推定古代道路の状況(南から撮影)

 

 

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