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歴史の道調査事業 近世第11回調査

日時

平成24年2月11日(土曜日)

 

参加者

小野寺(専門委員)、長谷川(調査員)、平岡(調査員)、大嶺・有賀・山尾石井(茨城大学)、石井(事務局)

 

岩城相馬街道(日立市伊師町~高萩市石滝~安良川~赤浜)

調査の概要

今回の調査は、日立市伊師町を起点に高萩市内を抜け、北茨城市との境界にある赤浜地区まで進みました。この報告は、事務局が調査行程を簡単にまとめた備忘録的な意味合いが強いものであり、正式な調査報告は調査員の先生方により地図上にルートを掲載したものと合わせ、平成24年度にまとめられる予定です。このためここで記載された報告の文責は記録者(事務局)にあることを申し添えます。
なお、記録者は県北(日立市)出身であり、現在は教育庁に席をおいていますが、高萩県税事務所に勤務していたこともあり、県北地区には知悉していたつもりですが、今回のルートは初めて通る場所も多く、個人的にも新たな発見の多い行程でした。

 

「愛宕神社」(日立市伊師坂上)

伊師宿の北はずれに、愛宕神社があります。この神社の北側が、古代編でも紹介していますが、「常陸国風土記」に記載された古代道の「藻島駅路跡」といわれている場所です。本日はここから出発です。

 

愛宕神社
▲愛宕神社

 

「旧陸前浜街道踏切」

愛宕神社を抜けるとしばらくは人家も少ない一本道になります。
常磐線の踏切があり、この踏切の遮断機に「旧陸前浜街道踏切」の表示がありました。実は、常磐線の踏切には旧陸前浜街道の名称も持つ踏切がほかにも複数存在しますが、どれも旧街道と交差する踏切に使用されています。

 

旧陸前浜街道踏切
▲旧陸前浜街道踏切

 

「秋葉神社」(高萩市石滝)

旧高萩工業高等学校から高萩市内に抜ける旧道は急な坂道を下ることになります。
江戸時代の道中記に石滝坂或いはびんずる坂と称されている大阪です。


秋葉神社
▲秋葉神社

 

坂の途中にあった秋葉神社です。火防の神様です。この境内に馬頭観音を数体確認しました。

 

馬頭観音
▲馬頭観音

 

高萩市内

高萩市内は街道筋に発達した安良川宿と高萩宿があり、往時は松並木に沿って賑やかな街並みがあったようです。特に安良川宿には旧家も多く宿場町の面影を残しています。
下の写真は高萩幼稚園の敷地内にあった一本松の切り株です。
記録者が高萩県税事務所に勤務していた平成初期の頃は枝振りも見事で、市民に親しまれていました。幼稚園の奥が県税事務所になります。数年前に枯れてしまったようです。 

 

一本松の切り株
▲一本松の切り株

 

高戸海岸(高萩市高戸)

安良川宿及び高萩宿の高萩市内をショートカットして、赤浜宿に向かう行程を調査しました。途中工業団地の造成などがあり、街道の特定が難しい地域です。
調査中に行き着いた高戸海岸です。日本の渚100選にもなっています。
なお、道筋の特定は改めて再調査を行うこととしました。

 

高戸海岸
▲高戸海岸

 

赤浜宿の旧街道筋(高萩市赤浜)

記録者が歴史の道調査に関わった中で最も感動したのがこの道筋でした。
ここは6号国道から海岸よりに入る道になりますが、入り口が地元の人でないとつい通り過ぎてしまうような場所にあります。右手に海岸を仰ぎ見る形になり非常に気持ちのいい道です。

 

赤浜宿の旧街道筋
▲赤浜宿の旧街道筋

 

街道筋にある日蓮宗の名刹願成寺の入り口です。
日蓮の高僧の一人日弁上人縁の寺になります。
江戸時代の道中記にもこの地では日蓮宗の信仰が篤かったとの記述が確認できます。

 

長久保赤水誕生地の石碑
▲長久保赤水誕生地の石碑

 

長久保赤水誕生地の石碑がありました。赤水は、日本初の経緯線入りの日本地図である「改正日本輿地路程全図」を作成しましたが、この地図は明治初年まで一般に広く使われています。
民家を抜けると左手に田畑、右手に松林が続きます。その先は太平洋になります。
しばらく行くと長久保赤水の墓を示した石柱が現れます。

 

石柱
▲石柱

 

国道6号線と合流する地点です。
写真の奥の道がこれまで辿ってきた道筋になります。

 

合流地点
▲合流地点

 

旧松岡館跡前の家並み(高萩市下手綱)

岩城相馬街道から外れ、高萩市立松岡小学校前に向かいました。写真は小学校前の家並みです。高萩は江戸時代中期から水戸藩の附家老中山備前守が治める松岡藩が置かれていました。旧武家屋敷跡もよく残されているなど、高萩市は近世の歴史の道をたどるうえで非常に魅力的な街であるという印象を持ちました。

 

旧松岡館跡前の家並み
▲旧松岡館跡前の家並み

 

今回の調査はここで終了です。

 

 

 

 

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