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つくば市金田・東岡地内に所在する金田官衙遺跡は,筑波山の南方約15km,筑波研究学園都市の中心部から北東方約2kmのつくば市金田及び東岡地内に所在する。筑波山麓付近から霞ヶ浦に向けて広がる桜川流域の沖積低地を東側に望む標高25〜27mの台地上に位置する。当遺跡は,奈良・平安時代(8世紀前葉から9世紀中葉)に営まれた古代常陸国河内郡の郡衙関連遺跡で,指定面積は95,872.98 uである。
遺跡は,発掘調査により確認された遺構の内容から,次の3遺跡に細分される。
1 正倉院(金田西坪B遺跡)
幅約3m,深さ約1.3mの溝で区画された
東西約110m,南北約310mの範囲に,
礎石建物跡や総柱の掘立柱建物跡が確認
されている。かつて周辺から,炭化米が出
土したという記録がある。
2 官衙地区(金田西遺跡)
4群に分かれて品字状やL字状に配置され
た約100棟もの掘立柱建物跡や礎石建物
跡,井戸,柵列等が確認されている。
3 仏教関係施設(九重東岡廃寺跡)
基壇建物跡や四面庇の特殊な建物跡が
確認され,多数の瓦が出土している。
当遺跡は,正倉院,官衙地区,仏教関係遺跡が一括して把握できるという点で貴重な遺跡である。郡庁,館等について,明確な建物配置を示すものではないものの,それらを包括すると考えられる官衙地区を構成しており,郡衙の実態を解明する上で重要な遺跡である。
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