国指定文化財(国宝) 工芸品
ちょくとう くろうるしひょうもんたちこしらえ(つけたり かたなからひつ いちごう)
直刀 黒漆平文太刀拵 (附刀唐櫃1合)
指定年月日
昭和30年6月22日
所在地
鹿嶋市宮中2306-1
管理者
鹿島神宮
制作時期
奈良〜平安時代
直刀は鹿島神宮の祭神である武甕槌大神の神剣として神宮の内陣深く秘められてきた神宝である。
刀身は、長さ223.4p、反り0.7p、元身幅5.1p、先幅3.1p、茎長36.8p、切刃造り角棟。身幅の広い、長大な太刀で、鍛えは、小板目肌つむところと、大肌流れてやや肌立つところとが交わり、総じて地沸つく。刃文は腰刃風となり、上は燃幅狭く、小のたれごころに浅く乱れ、ところどころ欠け出し、総じて小沸つき砂流しかかり、帽子はほとんど欠け出し、先に掃かけを見る。茎は生ぶ、先刃上りの栗尻、表裏棟にも槌目を見せ、目釘穴は1つ。無銘。
拵えは、金銅製の金具で、冑金、縁、山形の足金物、石突の各部に瑞雲文の毛彫があり、冑金・足金物・責金・石突にそれぞれ宝相華唐草文透彫の長飾りを施し、山形金具の裏面には帯執懸佩の鐶を付けている。
柄と鞘は、黒漆地に平文で草原を走駆する獅子を表した文様であったが、現在、鍍金の大部分と平文全部が削げ落ちていることが惜しまれる。
刀身は、奈良〜平安時代に、拵えは平安時代の制作と考えられ、その長大な刀身は例を見ない。また、鹿嶋の砂鉄との関連については証明できないものの常陸国風土記の記述もあり、貴重な文化遺産である。
○ 種類別一覧表へ戻る
○ 市町村別一覧表へ戻る