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桁行き3間、梁間2間、向拝1間。仮殿は本殿の造営に際して神霊を仮安置するために設けられた建物で、権殿ともいう。
この仮殿は1619年(元和5)、現本殿の造替時に建立されたもので、本殿と同じく幕府大棟梁鈴木長次の作事になるものである。
造営当初は拝殿の左前方にあって西面していたが再三位置を変え、1951年、現在の場所に移された。
土台建で四方に縁をめぐらし、組物出三斗、組物間は蟇股を飾り、軒は二軒繁垂木、屋根は入母屋造りである。
正面には三間とも板扉を構えるなど本格的な建築であるが、内部は一室として祭壇などのしつらえは設けず、装飾も扉・蟇股・破風にのみ漆彩色を施し、ほかは白木の松とするが、繰り形などの彫刻に細部を省略する点が見られるのは仮殿を意識してのことであろう。
細部には桃山時代の気風を残す江戸時代初期の正統的な意匠が現れている。 |