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本民家は,桁行き15.3メートル,梁間9.6メートルの茅葺き,寄せ棟造りを呈する建造物である。
昭和45・46年に解体修理が行われた際,差鴨居の柄から「延宝2年・・・」の墨書銘が発見され,年代が明らかな民家としては東日本最古のものである。
建物は南面して建つ直屋で,西側に土間,東側に部屋を配置する。間取りは土間に面して板敷きの広間があり,この奥手に表から玄関・座敷・寝間の三室が並ぶ。
広間前寄り中央に上屋柱が独立柱として立っており,全面の格子窓には丸竹を用いるなど古い形式をもち,広間の後部は建具を立てて間仕切ってはいないが内法まで壁が下がり,前寄りの広い板間と空間的に区別され,いろりが切ってあり,日常生活の場となっている。
広間から土間にかけては間仕切りの建具や天井がなく,広い空間をつくる。
曲がり材を用いた梁組なども関東の古民家にみられる特徴であり,製材技法にも主要な柱は蛤刃の手斧仕上げ,仕切り戸の板などには槍鉋を使用するという古い要素をみることができる。 |