国指定文化財(重要文化財)  絵画

けんほんちやくしよく ほうねんしょうにんぞう1ふく
絹本著色 法然上人像1幅

指定年月日 大正5年3月24日
所在地 那珂市瓜連1221
管理者 常福寺
制作時期 鎌倉時代後期
    縦141.1cm、横72.4cm。
 法然上人像は、徳川光圀がたまたまこれを得て、1693年(元禄6)、浄鑑院という塔頭に納めた。
 上人は曲彖上にやや前かがみに座し、斜め左下方を凝視し、両手に念珠を取り、足下に沓を脱ぐ。
 身には白の下衣に厚手の黒衣を着け、袈裟を帯び、黒衣には蓮華唐草文、袈裟には梅花文を点ずる。
 頭部はいわゆるへん平な法然頭をし、柔和なまなざし、大きい鼻翼、厚い唇に上人の特徴ある風ぼうを伝えている。
 顔つきそのほかの描線は、謹直でやや形式化の趣が認められるが、伝統的な絵仏師の手によると思われる。
 法然上人像はほかに京都二尊院本等が著名だが、これらはいずれも畳座の上に座す姿で、常福寺本のように曲彖に座す形式は珍しい。
 光門本尊中の祖師像にこの形式が見られるため、一部に流布されたと思われる。



○ 種類別一覧表へ戻る ○ 市町村別一覧表へ戻る