県指定文化財 工芸品

 けぞういんのぼんしょう
華蔵院の梵鐘

  
     指定年月日 昭和49年3月31日
所在地 ひたちなか市栄町1-1-33
管理者 華蔵院
製作時期 南北朝時代
    華蔵院は,真言宗智山派に属し,戒珠山(かいじゅさん)密厳寺(みつごんじ)と号し,本尊は大日如来である。
 華蔵院境内にある梵鐘は,江戸時代以前に製作された茨城県内でも数少ない梵鐘の一つである。南北朝時代の1339年(暦応2)に製作されたもので,銘文が刻まれている。
 銘文には,源義長(佐竹氏一族の中賀野義長)が,大工圓阿に製作させたことが記されている。
 鎌倉時代以降室町時代以前の典型的な梵鐘の形式を示している。高さは117cm,口径は69cmである。
 この梵鐘は元々は那珂郡上檜沢村(美和村)の浄因寺にあり後に満福寺へ移るが,天保の頃に水戸藩の大砲鋳造のために徴収されて,那珂湊に運ばれた。結局,大砲鋳造の原料としてつぶされることなく残ったのは,幸いなことであった。
 その後,明治時代に華蔵院の所有となった。


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